白雪姫は黒に染まる。

白は堕ちる ページ3

穂霧side







撮影場所に着くと凛が、





凛「穂霧、それどうやって隠すの？」






『どうしよ…』






凛「隠さなくても良いんじゃない？全部言っちゃえば」






『ダメ、全部ダメになっちゃう。』






凛「え？」






『今はこうでも、きっと戻れるから。昔みたいに。』






凛「穂霧…」







立ち尽くす凛を背に、淡々と準備を進める。






ファンデーションを腹部に塗り、みんながつけた傷じゃ無いものにもファンデーションを塗る。






なんで戻れるなんて言ったのか。






戻れるなんて思って無いのに。




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壱馬side






穂霧が行った後、例のあの人から連絡が来た。






??帰ってきたらAを殴れ





壱馬はい。






この人から連絡が来るのが憂鬱で仕方ない。







ホントは誰だってこんなことしたく無いのに。







でも穂霧を守るため。






？？さんの指示に従わないと穂霧は間違いなく消えてしまうから。





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？？side








壱馬に連絡した後、壁の穂霧の写真を見る。









？？「お前は俺だけを見てればいい…早よ戻ってこいや…」







穂霧のポスターをなぞりながらそう呟く。









あ、そろそろ時間や。








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穂霧side




今日は早く撮影が終わり、私の大好きなあの人と会う日。





楽しみだなぁ…







早く楽屋に帰って荷物持ってこよっ






『凛〜！ちょっと楽屋行ってくるねっ！』





凛「はい！きぃつけてねっ！」






バタンッ






壱「おい穂霧」





『な、何ですか？』





壱「…っ…こっち、こいや。」





『？…った…！』





壱「ストレス溜まっとんねん。はよしぃ」





『…は…い…』






2時間後やっと終わった。






あ、時間だ。





早く行かなきゃ…







『ごめんっ！遅れた！』





裕「おん、全然ええで〜」





『会いたかったよぉ〜裕太〜』





裕「俺もやで、最近忙しすぎちゃう？」





『っ…そう、だね！でも仕事がもらえるのはすっごい嬉しいから！』






本当は仕事じゃ無い。





みんなに殴られてるので痛いから、動けないだけ。





裕「それやったらええんやけど…」





『でも本当に久しぶりだねっー！』





裕「せやなぁ…」






あ、わかるかもしんないけど私の彼氏は裕太です。



結構ラブラブなんだよ、。

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