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白は堕ちる ページ2

穂霧side








ピピピッ…ピピピッ…





目覚ましが鳴る。





そして憂鬱な日々が始まる。






『ふぁ〜…行きたくないな』





鏡の前に立ち、痛々しい自分の身体の傷を見つめる。





痛いと言う感情はいつからかなくなっていた。





着替えて、髪をセットし、家を出る。





『おはよ…』





凛「ホント寝起き悪いなぁ…」





マネージャーの凛だけは私の味方。




『行きたくなぁーい』






凛「事故らせるか。」






『何を…』





そんな会話をしているうちに事務所に着く。







楽屋へ入り、





『おはようございます』






RMPG「…」




いつものように無視、そして部屋の隅で音楽を聴く。





今日はなんかするんだっけ.




あ、やべ水着着る日じゃん。




傷跡どうやって隠そ。






陸「おはよ〜」






RMPG「おはようございます!」






陸「あ、まだいたの?」






『はい。』






陸「来なくていいって言ったじゃん…」






『来なかったら来なかったで殴るじゃないですか。』






陸「あ、そっかw」






今気づいたのかよ、





馬鹿か。






壱「おはよ…うっわまだいんの?ゴミ屑野郎」






陸「ホントそれだわ!来なくていいんだけどねw」






『…』





壱「何無視してんだよっ」






『私が喋っても無視されるので良いかなと』






壱「あっそ、今日水着着る日やろ?バレたら…どうなるかわかってんだよな?」






『はい、出来るだけ頑張ります、、』







凛「穂霧〜?行くよ〜」





『あーい』









お願い真っ白な雪よ。







真っ黒な()を、









埋め尽くし、全てを隠して。







この傷跡も、






この傷跡も、





この傷跡も、





私の存在自体を。









陸side








楽屋に入るなりいきなり穂霧に暴言を浴びせる。






ホントはみんなこんなことしたくない。





真っ黒な俺達を真っ白な雪は埋め尽くしてくれない。




もうその可愛い声で陸さんって呼んでくれることはないの?





いや違う。







俺達がそうしたんだ。









なんで気付けないのか。





この頃の俺達はつくづく馬鹿だと思う。








知らず知らずのうちに穂霧を傷つけ、






何かを失ってから、









初めて自分の罪の重さに気づいたのだから。









もうきっと戻れない。









昔のように笑いあった楽しい日々には。






















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やまこも@ショーは終わらない#L部部長(プロフ) - さのななみさん» ありがとうございますっ!是非読んでみますね! (2019年4月24日 7時) (レス) id: eba6dfbe42 (このIDを非表示/違反報告)
さのななみ(プロフ) - 更新めっちゃ嬉しいです!うちのお話もぜひ読んでみてください! (2019年4月23日 17時) (レス) id: 79c16b9508 (このIDを非表示/違反報告)
やまこも@ショーは終わらない#L部部長(プロフ) - さのななみさん» ありがとうございます!今後もよろしくお願いします (2019年4月13日 12時) (レス) id: eba6dfbe42 (このIDを非表示/違反報告)
さのななみ(プロフ) - この小説好きです!更新楽しみにしてます! (2019年4月13日 11時) (レス) id: 79c16b9508 (このIDを非表示/違反報告)
やまこも@いわのあとペア画中#お絵描き部(プロフ) - 麗華さん» ありがとうございます!頑張りますッ! (2019年4月2日 13時) (レス) id: 782dbc6b04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤子のこもも | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年3月31日 2時

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