8の段。 ページ9
二人は、学年の色分け、授業内容などを話しながらAの部屋まで案内してくれた。
場所は、最高学年でもある六年生の隣だとのこと。
学園の中でも頼りになる存在として様々な功績を残しており、プロの忍者に最も近い忍たまだという。
確かに、それならAも安心して生活できそうだ。
部屋は元々備え付けの物が多いが、衣類などは後々生徒が部屋に持ってきてくれるらしい。
担任を持っている二人はこのあとすぐに授業があるため、部屋の前まで来たあとすぐに別れた。
・
カーーン!という午後の授業を知らせる鐘が鳴る。
Aがいた世界では冬だったが、この世界はだいたい春先である。
暖かい陽気が起きた時からずっと校舎に差し込んでいる。
時間もあるので、部屋の間取り把握も兼ねて雑巾やはたきで掃除をしていると「Aさーん!」と聞き慣れない声で名前を呼ばれた。
おそるおそる閉めていた襖を開け、廊下を覗く。
「はーい…?」
「あっはじめまして、保健委員会委員長 六年は組の善法寺伊作です。Aさん…で合ってますか?」
「はじめまして…はい、私です。」
「良かった。頼まれた荷物を持ってきたんですけど…体調はもう大丈、ッ…夫……すっすみませんお着替え中に、?!」
「えっ着替え中じゃないですよ私いつもこの格好で…、」
「いッいつもこの格好でェ?!そんな、ほ、ほぼ肌着じゃないですか!早くこれ着てください!!」
「えっちょ、待っ…!?」
「うわァッ!?」
伊作と名乗る顔立ちの整った彼は、顔を真っ赤にして目を閉じたままAに服を押し付けた。
しかし、伊作は何を隠そう不運大魔王様だ。
何も起きないはずがない。
押し付けようとしたその瞬間、伊作はAが驚いて落としたはたきに足を滑らせてそのまま勢いよく前に倒れ込んだ。
当然目の前にいたAも巻き込まれ、ドンッ!!と大きな音を立てて床に倒れこむ。
伊「うぅ…本当に申し訳なっ、…うぇ……?」
「っと…伊作さん大丈夫ですか?怪我してません?」
?「なっ…なァ!?大きな音がしたから来てみれば…伊作おまっ、ここは学園だぞ!!破廉恥だッ!!」
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - あまねさん» 嬉しいありがとう(^_-)-♡ (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - れなさん» わー!ありがとうございます!きまぐれ更新なので気長に付き合ってくれると嬉しいです!!高学年のと絡み!!!四年生とか絡みやすそう!!!!頑張ります!!!! (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (10月27日 14時) (レス) @page33 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、お時間のある時更新お願いします!文才が天才すぎて、、もっと高学年との絡みとイチャイチャ沢山みたいです()完結までついていかせてください! (10月21日 5時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ふれあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!続きをたくさん更新できるように頑張りますので、これからも読んでいただけると嬉しいです( ˊᵕˋ )♡ (5月15日 12時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み ゅ ー ぽ む 。 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2023年4月14日 3時