37の段。 ページ38
みんなでうーん…と悩んでいると、松葉杖をついた包帯まみれの七松とその後ろにいた伊作が話しかけてきた。
「どっ、どうされたんですかその怪我?!」と七松が乱太郎に聞かれて、「ははは、ちょっとヘマをしてしまってな。情けない。」と困ったように笑う。
上級生が怪我をして帰ってくることは度々あったが、あの七松がここまでボロボロになって帰ってくるのは初めて見た。
みんなびっくりして声が出せずにいると、「それより、は組の良い子達は何かあったのかい?」と伊作の方から話を振る。
「あっ、あっ…金吾が部屋にいないんですぅ!」
七「金吾が居ない?」
団「あっええと、喜三太は金吾と同室なんですけど、えっと…、」
庄「さっき喜三太が起きた時には、もう隣に居なかったみたいなんです。寝るまでは一緒だったみたいで。」
七「ははは、そうかそうか。うん、やっぱりは組の子達は良い子ばかりだな。」
伊「ふふ、そうだね。みんな友達を思い合える素敵な子達だ。」
乱「あっあの…伊作先輩?七松先輩?」
七「あぁすまんすまん。金吾なら大丈夫だ。」
伊「ついておいで、みんな自分の目で見た方が安心するでしょう。」
和やかな表情を浮かべた二人はそう言って、は組の子達を連れて上級生の部屋の方に向かった。
この口ぶりから聞くに二人は金吾の居場所を知っているらしい。
上級生の自室なんて滅多に来ない一年生たちは、思わず周りをキョロキョロしながら歩く。
少しして着いたのは、六年生の部屋の並びの廊下だった。
乱太郎の記憶が正しければ、確かここは伊作の部屋の隣で空き室だったはずだ。
「しー」と伊作に言われて、音を立てずに少しだけ戸を開け、みんなで中を覗く。
乱「…っあ!A先輩…と、金吾…!!」
小「朝起きてAを見に来たら、二人で仲良く寝ていたものだから驚いた。…金吾には心配をかけてしまったな。」
喜「よかったぁ金吾が無事で。ふふ、それに…あまえんぼさんの顔しててなんかしあわせそう。」
三「ほんとだ。ナメクジじゃなくてきれーなおねえさんと寝れてホッとしてるんじゃない?」
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - あまねさん» 嬉しいありがとう(^_-)-♡ (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - れなさん» わー!ありがとうございます!きまぐれ更新なので気長に付き合ってくれると嬉しいです!!高学年のと絡み!!!四年生とか絡みやすそう!!!!頑張ります!!!! (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (10月27日 14時) (レス) @page33 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、お時間のある時更新お願いします!文才が天才すぎて、、もっと高学年との絡みとイチャイチャ沢山みたいです()完結までついていかせてください! (10月21日 5時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ふれあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!続きをたくさん更新できるように頑張りますので、これからも読んでいただけると嬉しいです( ˊᵕˋ )♡ (5月15日 12時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み ゅ ー ぽ む 。 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2023年4月14日 3時