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36の段。 ページ37

少しすると、すぅ…すぅ……と穏やかな寝息が耳元で聞こえてきた。

どうやら泣き疲れて、そのまま眠ってしまったらしい。
金吾を抱えて立ち上がると、その体の小ささに少し驚く。

やはりまだ子供だ。
Aの時代でいう、小学校低学年くらいだろうか。

(辛い思いさせちゃったな)と七松と金吾の事を思い罪悪感を感じながら、自分の部屋に向かう。

自室に戻してあげたいのは山々だが、正直Aはそこまでこの学園の配置を覚えていない。
学年毎の教室ならまだしも、誰がどの部屋かだなんてのは分かるわけがなかった。

となると、寝かせられるのは自分の部屋くらいだ。


自室に戻ると、畳んでいた布団を足でうまく広げてその上に金吾を寝かせた。
Aものろのろと寝巻きに着替え、隣で寝転がる。

すぐ戻ると伝えた伊作には申し訳ないが、既に身体が限界を迎えていた。
こんな気持ちよさそうな布団を前にして、今更保健室の方まで戻れる気力も体力もAには残っていない。

金吾の小さな手をぎゅっと握り、長い一日の終わりに目を閉じる。




「…小平、…太……。」








?「金吾ぉ!きんごーーー!!」

き「んぁ……誰だよ朝っぱらからそんなうるせーやつはぁ…。」

?「きり丸ぅ!どうしようどうしよう、金吾がぁ!」


早朝。
一年は組の部屋周辺は、ドタバタと騒々しい山村喜三太の泣き声で騒がしかった。

それもそのはず。夜寝る時には隣にいた金吾が、朝起きると綺麗さっぱりいないのだ。

なんだなんだとぞろぞろ起きてきたは組の生徒達は、話を聞いているうちに少し心配になってくる。

は組でも随一の腕っ節の強さを持つ金吾だったが、反面甘えん坊で少し世間知らずなところもある。

寝惚けてどこかで倒れているんじゃないか、はたまた崇拝している戸部先生に変装した曲者が連れ去ったんじゃないか。


「土井先生に伝える?」「でも大した問題じゃないかもしれないよ。」等とみんなで話し合っていると、ふと反対側の廊下から松葉杖をつく音が聞こえた。
















小「お…一年は組の良い子達じゃないか。どうしたんだこんな明け方に。」

「「なっ、七松先輩!!」」



.

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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - あまねさん» 嬉しいありがとう(^_-)-♡ (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - れなさん» わー!ありがとうございます!きまぐれ更新なので気長に付き合ってくれると嬉しいです!!高学年のと絡み!!!四年生とか絡みやすそう!!!!頑張ります!!!! (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (10月27日 14時) (レス) @page33 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、お時間のある時更新お願いします!文才が天才すぎて、、もっと高学年との絡みとイチャイチャ沢山みたいです()完結までついていかせてください! (10月21日 5時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ふれあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!続きをたくさん更新できるように頑張りますので、これからも読んでいただけると嬉しいです( ˊᵕˋ )♡ (5月15日 12時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:み ゅ ー ぽ む 。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年4月14日 3時

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