32の段。 ページ33
その晩。
伊作と仙蔵、長次の6年生三人と、山田・土井は、七松とAの帰りを今か今かと待っていた。
何せこの忍務自体、そもそも夕方には帰ってこれる手筈だったのだ。
にも関わらずこの時間まで帰ってこないとなると、向こうで何か問題が起きたとしか思えない。
七松がいるとはいえ、Aはまだズブの素人。
「やはり今からでも町に行った方が…」「うむ…しかし六年生の実務に手を出すのは…」等と話していた矢先、ギギギ…とゆっくり扉が開いた。
立「お前たち…一体こんな時間までなッ、に…を……?」
土「……どちらの血だ。」
利「敵味方半々って所でしょうね。」
山「……A、喋れるか…いや傷が開くな。利吉、何があった。」
利「たまたま忍務が重なりまして。詳しい話は後です。私はここまで運んできただけなので、まずはこの二人を。」
「ッ小平太の頭の傷から見てあげて…私のはほぼ返り血だかっ…、
小「嘘をつけ…あの人数に無傷で帰って来れるわけが無いだろう…私はただの体力切れだから、先にAを…」
小平太が体力切れしてる時点で危ないじゃんっ…!早く医務室にっ、」
伊「…長次、仙蔵。」
「「もそ/あぁ。」」
「…えなんでそんな怖い顔で近づいてくッ、うわァ!?」
ふわっ…と足が地面から離れたかと思うと、気づけば仙蔵に持ち上げられていた。
抵抗しようとするも、身体に上手く力が入らない。
七松の方は完全に意識を失ったらしく、ぐったりとした状態で長次の脇腹に抱き抱えられている。
反面Aの方は、びっくりした反動で少し気が戻ったらしく「ちょっ…何!?」と精一杯もがく。
立「少しは私たちの気持ちも考えたらどうだ…。」
「……え、あ…。」
伊「先に診るとか、優先順位なんて付けれるわけないでしょう。君たち二人とも重傷、ただちに手当。」
土「その通り。君たちが無事五体満足で帰ってきて良かったよ。」
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - あまねさん» 嬉しいありがとう(^_-)-♡ (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - れなさん» わー!ありがとうございます!きまぐれ更新なので気長に付き合ってくれると嬉しいです!!高学年のと絡み!!!四年生とか絡みやすそう!!!!頑張ります!!!! (11月10日 2時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (10月27日 14時) (レス) @page33 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、お時間のある時更新お願いします!文才が天才すぎて、、もっと高学年との絡みとイチャイチャ沢山みたいです()完結までついていかせてください! (10月21日 5時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ふれあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!続きをたくさん更新できるように頑張りますので、これからも読んでいただけると嬉しいです( ˊᵕˋ )♡ (5月15日 12時) (レス) id: 2818f71099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み ゅ ー ぽ む 。 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2023年4月14日 3時