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「すご...ッ」
雅紀は息をのんだ。
「俺にも見せてよ...ってすごい...」
雅紀に割り込むようにして入っていった潤は智の描いた絵を見て感嘆した。
色鉛筆の良さを最大限に利用した淡く優しいタッチの空の絵。
和也と翔も覗き込み、そしてほぅとため息をついた。
「もしかしてこれ...ここから見た景色？」
翔の問いに照れ臭そうに微笑んだ智はそうだよ、とﾎﾞｿｯと言った。
「すごい...想像以上じゃん...」
「ねぇ大ちゃん。他のスケッチブックも見ていい？」
いつのまにか病室の棚に置いてあった何冊ものスケッチ ブックを(勝手に)取り出した雅紀。
冊数からみて相当智が絵を描き続けてきたことが分かる。
いいよ。と智が言えば四人はあさるようにスケッチブックを広げた。
翔は一枚一枚見ながらほぅやらはーやら息をもらす。
そのなかで翔が一冊だけ色の違う少し大きめのスケッチブックを見つけた。
他のスケッチブックとは違う、淡い青色が表紙のスケッチブックだった。
「ねえ智くんこれは？「だめ!!」」
今までのふわふわした表情とは一変。
急に声をあらげた智。
びっくりして四人組は智を見た。
「ぁ...ごめん...それ...宝物なんだ...だから...それだけはッ」
「あ、いや..ごめん。」
急に起きた出来事に茫然とする三人組。
ばつが悪そうに目線を逸らす智。
「そろそろ面会時間終了ですよー。」
しーんとしていた病室に、明るい看護婦の声が響く。
「ぁ...これここに片付けとくね。じゃあ...また明日。」
翔は出したスケッチブックをそそくさともとの場所に戻す。
「あ、うん。ありがとう。またね。」
我に返った智はふわっと翔に笑いかけた。
「俺...もっとこの絵みたい。」
「俺も大ちゃんともっと話したいッ」
「「また来てもいい？」」
三人の言葉の後に雅紀がアヒャっと笑えば 「もちろんッ」 と智は顔を輝かせた。
...ただ一人、和也を除いて。
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羅瑠亜(プロフ) - 美唯さん» 毎度毎度本当にありがとうございます。ほんとにもう...励みになります。お話も終盤に差し掛かって参りましたのでどうぞ最後までご愛読くださいませ。 (2015年11月1日 23時) (
レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 続き楽しく読ませてもらいました。また続き楽しみにしてます♪ (2015年11月1日 22時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - 美唯さん» ありがとうございます。なるべく早めに更新します！ (2015年9月10日 18時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 続き楽しみにしていますね(笑) (2015年9月10日 14時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2015年9月8日 23時
