煉獄杏寿郎視点: 遊郭編2 ページ8
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店内で千寿郎より幼く見える女の子に声を掛けると、
その人は座敷の奥へと消えた。
(先ほど宇髄が言っていた禿という子どもだろう!
茶屋の手伝いをしているらしいな。感心感心!)
禿の子は俺たちを上階へ案内する。
そこには確認できる限り六つほど部屋があり、
その内左手の手前の二つは灯りがついていた。
右手の奥のほうの部屋へ入るように促される。
「少々お待ちください。」
殆ど間を空けず、先ほど宇髄が外で声を掛けた女性が
「失礼いたします」
と声を掛け、襖を開け、部屋に入る。
すると正座する俺のわきで宇髄が立ち上がった。
「いいか、煉獄。遊女のうぐいすだ。
今日お前の相手を頼んでいる。」
「・・・なるほど!」
「事情は説明済みだから安心しろ。
俺は下で茶でも飲んで待っててやる」
「聞いていいか宇髄!」
「なんだ」
「要するにこの女性が子づくりの稽古をつけてくれると、そういうことか!」
「稽古?まぁお前流に言えばそうだな。
うぐいすさん、面倒かけてすまないが頼むわ。」
宇髄は笑いながら手をひらひらさせ部屋を出ていく。
目の前のうぐいすさんは俺に向き直ると、
「それじゃあ」とこちらにやってくる。
*
作法を知らない俺はこの状況に
心臓の高鳴りを感じながらも、
徐々に露わにされる
うぐいすさんの足元や首筋から目を離せない。
呼吸が乱れはじめ、体温の上昇も感じる。
彼女はそのまま目の前までやってきて
俺の着物を少しずつ脱がしていく。
「ということで・・・宜しくね」
耳元で息を吐くようにささやかれ、
足元の力が抜けそうだ。
「あら、随分といい身体してるじゃないか。
旦那の許嫁はついてる女だね。」
するとふんどしの中が窮屈になるのを感じる。
今俺の肌に這わされるこの口づけを求めるように
そこが脈打っている。
彼女は肌襦袢を一瞬で畳の上に静かに落とし、
部屋の奥に敷いてある布団に俺を連れて行くと、
そこに横たわった。
そこから先は夢とも現実ともつかない。
ただただ自分の背中には汗が浮き
そのうち身体の揺れと共に滴り落ちるのを感じた。
下腹部から湧き上がる情熱のまま
果ててしまうまでがむしゃらに動いた。
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いろ(プロフ) - satoさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張っていきます^^ (2021年4月13日 22時) (レス) id: aed08086d2 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。推しのお二人なのでとても楽しいです!そして、寛三郎の菓子の寝言には可愛さが溢れました^_^更新楽しみにしております。 (2021年4月12日 16時) (レス) id: 7113727fb0 (このIDを非表示/違反報告)
いろこ(プロフ) - にゅーとさん» すごく嬉しいお言葉ありがとうございます!!これからも少しずつですが、頑張って更新していきます^^ (2021年4月4日 23時) (レス) id: aed08086d2 (このIDを非表示/違反報告)
にゅーと - はじめまして!今日初めて拝見させていただいたのですが面白くて一気に見てしまいました!推しの2人なのでとても嬉しいです。更新頑張ってください! (2021年4月3日 14時) (レス) id: f2a9229dc1 (このIDを非表示/違反報告)
いろこ(プロフ) - 凪子さん» 読んでいただいてありがとうございます!あたしも二人が大好きです^^ (2021年3月22日 20時) (レス) id: aed08086d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろ | 作成日時:2021年3月8日 14時