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5.淳太 ページ7

小瀧side


バスを降り、はまちゃんに付いて行く

暗くて文字も口の動きも見えへんから、無言のまま帰り道を歩く



10分ぐらい歩いたころ

ひとつの家の前で、立ち止まる

電気が付いてるから明るい

望「ここ?」



俺が聞くと、小さくうなずく


望「じゃあ、また明日ね?」



俺が帰ろうとすると、キュッと制服の袖をつかまれる


望「ん?」



振り向くと、なにか言ってる


望「じゅ、ん、た、?
…あって、ほ、し、い、?」

繰り返すように言えば、またこくんとうなずく

俺の制服をぎゅっと掴んでるはまちゃんは、『お願い』って言ってるみたいで

そのままはまちゃんに付いて、家の中に入った


望「お邪魔しまーす…」



淳「おかえりー」


部屋の奥から声が聞こえる


そして、中から先輩が出てきて、はまちゃんにまた、おかえり

そしてはまちゃんも、ただいまって



淳「えっと、んー…あ…小瀧くんや!」



せやろ?って


望「そっすけど…」

淳「はまちゃん送ってくれたん?ありがとうなぁ。上がってく?」

望「いや…大丈夫っす…」

淳「そお?俺、中間淳太。仲良くしよーや!」

望「んと…小瀧望です。よろしくでーす」

淳「敬語やめてーや。堅苦しいやん。…のんちゃんって呼んでええ?」

望「え?あ…はい…じゃない、うん」

淳「そっちも好きなように呼んでな?んじゃ今日は、ホンマありがとう。気を付けて帰ってな?」

望「おん。じゃ、また明日」


今度こそバイバイ

6.理由→←4.同居



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作者名:RiYu*RaBa | 作成日時:2020年6月17日 23時

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