1.先輩 ページ2
小瀧side
望「大丈夫…すか?」
よく見れば、俺の制服と同じ
その人は、ペコペコと頭を下げると、リュックからノートとシャーペンを取り出して、急いでなにかを書き出した
俺が見てると
書き終わったのか、俺にノートを渡した
望「?」
見ると…
『筆談でごめんなさい。助けてくれてありがとうございます。俺、両耳聞こえないし、話せないんです』
望「いや…全然大丈夫っすよ!」
言った後に、耳が聞こえへんのやった。そう思って、なんとかジェスチャーで伝えようとする
するとその人は、顔をくしゃっとさせて笑い、またなにか書き出した
あ、笑った顔かわええな…やなくて!なんで笑うん?!
『口の動きでだいたい分かるんで、普通に話してもらって大丈夫です』
望「えぇっ?!すごっ!読唇術っていうやつ?」
俺が言えば、ふわっと笑ってこくんとうなずく
『てか、俺と同じ学校やんな?式、遅れてまうで?』
望「……あ。やば!もう行かんと!あの、それじゃ、また、どっかで会ったら!」
おそらくの先輩は、また深くお辞儀をして、俺と別れた
方向一緒やけど
でも、急がんくてええんかな?
うわ、ホンマに時間ヤバイっ!
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作者名:RiYu*RaBa | 作成日時:2020年6月17日 23時