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沈黙の塔、鴉の宴 壱 ページ41

――

太宰「はあ〜遣る気出ない」

太宰がソファでだらけ切っている

国木田「朝から壊れた喇叭のような声を出すな太宰」

だらけ切っている太宰に何時もの様に軽く殺意を抱く国木田

太宰「私は今ねえ誰かと対話する気力もないのだよ。国…なんとか君」

国木田「不燃ゴミの日に出すぞ貴様」

貴女「人体は燃えると思うぞ」

そう云い乍らセラは太宰に黄色いバナナと牛乳を渡した

太宰「ああ…食事も面倒臭い。呼吸でお腹が膨れたらいいのに…」

そう云い乍ら太宰はバナナを皮ごと齧る

国木田「バナナの皮剥きすら面倒なら餓死してしまえ」(イラッ

貴女「まあ…皮には一番栄養が有ると云うし死ぬ心算は無いんじゃないか?」

国木田「…其れは林檎等の話だ」

貴女「嗚呼、そうだったか」

太宰「がじがじ」

国木田「お前とセラと敦の連携で街は壊滅を免れた!その翌日に何故そうなる?」

だばー、と太宰は牛乳を飲ん…否、口元に落とした

貴女「汚い」

太宰が渋々起き上がってタオルで口元をふきながら口を開いた

太宰「それがねぇ…社長から次の仕事を頼まれちゃって…。あー古木の様に唯寝てたい」

国木田「古木なら可燃ゴミの日か。そう云えば、昨日社長と敦が豪く長く話し込んでいたが――その件か?」

福沢「そうだ」


突然複座泡が現れても国木田は背筋を正して福沢の方を向く

貴女(国木田は相変わらず社長が好きだな…)

福沢「太宰、織田。マフィアの首領と密会の場を持つ件は進んだか」

貴女「既に招待状は送った」

太宰「手は打っていますが――」

福沢「マフィアの首領は来ると思うか」

太宰「来るでしょう。社長を殺す絶好の好機ですから」

福沢は目を閉じ、踵を返した

福沢「構成員同士で永遠血を流し合うよりは善い」

国木田「…。おい、太宰、セラ説明しろ」

情報が多すぎて、そして衝撃的な任務内容で国木田は大変困惑していた

国木田「マフィアの首領と…密会だと?」

太宰「そうだよ。敦君の着想から豪く大事に成ったものだ。幾ら組合が最大の脅威になったとは云え…」

国木田「待て待て待て!何が何やら…第一、何故お前達が密会の手筈を整えている?」

太宰「元マフィアだから」(ニッコリ

貴女「今や国木田以外は皆知っているぞ」

国木田は真っ白になった

太宰「国木田君?」

試しに太宰がつん、と突いてみるとバタァンと倒れた

貴女「心労だろう。寝かせて於け」

沈黙の塔、鴉の宴 弐→←巻末小噺



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幸祐 - 月瀬さん» 有難う御座います!指摘助かります! (2019年7月27日 15時) (レス) id: 991f5a7ceb (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - いつも 楽しく読ませて頂いてます!あと、「信念」が「新年」の誤字です… (2019年7月12日 18時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幸祐 | 作成日時:2019年5月10日 20時

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