検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:29,865 hit

頭は間違うことがあっても 肆 ページ39

マークは其れ等から浮かんだ答えに思わず頭を支えた

マーク「直ぐ準備できる代物じゃない…タイガーボーイが逃げる前から準備していたのか!人形を届ける為に,彼が落ちてくると信じて…!」

マークは満面の笑みで爆笑した

マーク「HAHAHA!!これは凄い!完敗だ…!」

――
その頃、人形は無事太宰の能力によって解除された

中島「如何して此処が…?」

太宰「敦君が降ってくる方角をずっと探していたからね」

太宰に支えながら地下に着くと救急道具を持ったセラが居た

貴女「…嗚呼、戻ったか中島」

中島「セラさん…」

貴女「一応脚を見せろ。与謝野は連れて来れなかったからな」

中島「い、いえ。やめてくださいホントに…」

太宰「善くやったよ敦君。これでもう横浜は安全だ…と、云えれば良かったのだけど」

太宰が溜息交じりに云った

中島「何かまだ…問題でも?」

貴女「忘れたのか、中島。Qが…あの子供が敵の手にある限り、連中はこの大破壊を起こせる」

中島「あっ…」

太宰「唯一対抗可能な協力者である異能特務課も活動凍結された。これ以上は…」

貴女(嘘くさい…物凄く。中島だから使える誘導尋問じゃないか)

中島「…太宰さん、セラさん。昔読んだ古い書巻にありました。『昔、私は、自分のした事に就いて 後悔した事は無かった。しなかった事に就いてのみ 何時も後悔を感じていた』」

中島が、ゆっくりと息を吸った

中島「それに、こうもありました。『頭は間違う事はあっても、血は間違わない』――空の上で僕はある発想を得たんです。皆からすれば論外な発想かもしれない。でも僕にはそれが、僕の地と、魂が示す、唯一の正解に思えて、ならないんです」

太宰「どんな着想だい?」

中島「”協力者”です。彼等は横浜で最も強く、誰よりも此の街を守りたがっています。組合と戦う協力者としてこれ以上の組織は有りません」


暫く、沈黙が流れた

中島「その組織の名は ポートマフィアです」


”頭は間違う事はあっても、血は間違わない”

――中島敦「光と風と夢」


貴女(扨…忙しくなるな…”お茶会”の招待状を書かなきゃ)


凡てを予見していたセラは今後の太宰の行動も含め、少し苦笑い交じりに微笑むのだった――

巻末小噺→←頭は間違うことがあっても 参



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

幸祐 - 月瀬さん» 有難う御座います!指摘助かります! (2019年7月27日 15時) (レス) id: 991f5a7ceb (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - いつも 楽しく読ませて頂いてます!あと、「信念」が「新年」の誤字です… (2019年7月12日 18時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:幸祐 | 作成日時:2019年5月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。