第238話 鼻の長い イゾウside ページ6
マルコと一時的に別れて走る
妖怪ってのに不安を抱く理由は分からねぇが…
イゾウ「セラのやつ何かしたな…？」
おれもカイドウとかち合った時満身創痍レベルでやられているが体が楽だ
オヤジに使ったような能力を使ったのか…いや、それならマルコが止めるはずなんだが…
そこまで考えた時エースの弟の仲間の声が響いてきた
ウソップ「何が潔しだ!!何が責任取ってハラキリだ！お前らの文化おれは好きじゃねエな!!おれは鼻水たらしても"生"にしがみつく!!見苦しくても！生きて！生きて!!生き延びてきたから今生きてんだ!!」
倒れているのは菊と錦えもんか…！
ウソップ「討ち入って満足してんじゃねェバカ共！」
泣き言言いつつも戦いやがる
だからおれ達は手を貸してやりたくなるんだ
イゾウ「その通りだ!!伏せろ!!」
長鼻の男を囲んだ男どもを撃ち落とす
「何で…コイツがいる!?」
「白ひげ海賊団の隊長!?」
「イゾウだァ!!」
「ライブフロアにマルコもいた…どうなってんだ!!」
「いや、海軍の裏切り者も居たって言ってたぞ…!?」
「尚更どういう事だよ」
ウソップ「うおー!!誰だー!?ありがとー!!」
錦えもん「…イゾウ！」
菊を抱き上げる
腕一本なくしてよくここまで頑張った
菊「お兄様…拙者…」
イゾウ「喋るな傷に障る。つもり話しはいくらでもできるさ」
そっと菊を下ろし、腕を抜き羽織ごと上裸になる
おれの背中にあるのは光月の家紋
ああ、
イゾウ「生きろ！お前たちが本当に"麦わらのルフィ"を信じてるなら!!」
そうだなセラ
イゾウ「頼んだ！"ゴッド･ウソップ"!!」
今なら2年前のお前の気持ち、少しは分かるかもしれない
死ぬ気できた
挑んでいる
それでもあの船に帰りてぇ
もし帰れたら…
イゾウ「…ーーーーらしくねぇな」
オヤジの印もやっとだが刺れてぇなんて
もし、だなんて
いつからこんなにも強欲になっちまったんだか
セラは、助けが欲しいなら声を上げろと言っていた
馬鹿いいやがる
あの馬鹿、電伝虫をどこぞに置いてきたのを忘れたのか
それでも
縦断戦の中おれは一瞬の隙で落ちた電伝虫を拾い上げ受話器を拾い上げる
ガチャ、と向こう側が受け取ったらしい音
その先は誰か、おれは分からねぇ
だが、セラならいいと思う
イゾウ「左胸がいいなおれは」
お前が背中と右足にオヤジの印を背負い誓ったのなら
おれはこの心臓を誓いたい
返事を聞かずに電伝虫を眠らせまた引き金を引いた
第239話 ついてねぇ イゾウside→←第237話 だいじょばない
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作者名：セラ | 作成日時：2023年9月1日 13時
