第236話 気が済んだ マルコside ページ4
おれの名を叫ぶ嫁にまぁ言いたいことは山ほどあるが
とにかくおれは気が済んだ
セラの体調の方が余程心配だしな
マルコ「ああ…降参!!もう気が済んだ…おれァここまでだ…!!」
手を挙げ笑う
貴女「"能力操作"」
セラの指に炎が灯る
大丈夫だとそちらに目を向け眼鏡を上げる
マルコ「"花形"登場だよい!!」
おれの言葉と同時に麦わらの仲間たちがやつら2匹をのした
はーやれやれと思いつつ瓦礫に座る
貴女「マルコ!!」
真っ青な顔してこちらに来てくれたセラを手招く
貴女「無茶しないでよ！」
顔色が相変わらず悪い…
マルコ「誰が言ってんだよぃ。ストックはどんくらいだ？」
ひょい、と足の上に座らせてやり聞いてもセラは
貴女「大丈夫」
目ェ逸らしやがった…
マルコ「そういやオヤジが…」
キングの種族についておれが聞きかじった時
"
ーーいやあそのずっと昔だ…あの上には「神の国」があったらしいぜ…!!ーー
まぁその真相は去年たどり着いた場所にあったんだろうがおれ達はそんなモン興味がねぇ
貴女「オヤジが？どうしたの？なんか言ってた？」
マルコ「帰ったら精密検査だと」
貴女「え"っ」
セラが盛大に顔をしかめた時
イゾウがおれとセラを右腕に抱え狙われていた銃弾から守ってくれた
貴女「イゾウ！」
イゾウ「何イチャついてる!!戦場だぞ」
貴女「イチャついてない！」
マルコ「へへ…!!お前の助けを待ってた」
"
少しは溜飲やオヤジを悲しませる決意は霞んだろうか
イゾウ「バカいえ!!」
マルコ「イゾウお前…神を信じるか？」
イゾウ「…!!酔った時の「オヤジ」かよ!!」
貴女「オヤジって神様信じてるの？」
イゾウ「信じては…ねぇだろうけど」
あれは酔った時の笑い話のひとつだしな
セラの左手から淡く光る球体が出てくる
話しながらだが、思うことがあったのか
それとも好転しているようで何も変わっていないイゾウへの保険なのか
貴女「…イゾウ」
イゾウ「なんだ？」
セラは少し迷うように目を右往左往させてきゅ、と閉じた
貴女「…ありがとう」
それは、ごめん。と言っているような声音で淡く光る球体はイゾウの中へ入り込んだ
セラの残りはあとどのくらいなのか…
全てが終わったら問いたださなくちゃならねぇな…
第237話 だいじょばない→←第235話 覚悟は出来てるな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セラ | 作成日時：2023年9月1日 13時
