第248話 失っても ページ16
錦えもん達にイゾウの仲間ーーアシュラの刀を届けた1週間後
マルコ「お堂を建てる？」
イゾウ「ああ。おれ達で話し合ったんだがな」
錦えもん「この刀神リューマの様に「花の都」を一望できる丘に…おでん様を祀る…!!それを囲むように康イエ殿を始めとする国のために戦った大名たちを…そして…アシュラを」
確かにお堂の中には1週間前届けた刀が入っていた
貴女「…でも何で」
ちら、と錦えもんの隣に立つイゾウを見る
イゾウ「うん？」
その隣にあるのはあまりに見覚えのある2兆銃
イゾウ「おれはもうワノ国に戻る気は無いからな。生前葬みたいなモンさ」
貴女「でもそのあとはどうするの？」
手に馴染んだ武器をここに置いて
イゾウ「オヤジにねだっていい銃を買ってもらうさ」
マルコ「ケチなオヤジが買ってくれるかねェ」
錦えもん「ーーそれでよいか！マルコ殿、セラ殿」
貴女「私はイゾウがいいなら」
マルコ「勿論だよぃ。まぁケチなオヤジの財布の紐をたまには息子に使わせてやるのも孝行ってモンだろうよぃ」
マルコがお堂の上から降りてきて私の肩を抱いた
マルコ「また、大きな戦いを生き残っちまって多くのヤツが死んだな…辛くねェか？」
頂上戦争で多くの家族を失っているからこその言葉なんだろうか
河松「拙者達にしてもよ…」
錦えもん「ーー…我らが生き残り…"英雄達"にもし何かあったらやりきれぬ…!!」
"英雄"と言う言葉に思わずマルコとイゾウの顔を見比べる
まぁ、確かにこの2人はーー海賊っぽくない顔立ちだけどさぁ
貴女「この世の中"英雄"ッてロクなの居ないけど」
なんてったって正義の象徴である海軍の"
マルコ「お前の爺さんはまたありゃ別格だろうよぃ」
イゾウ「アシュラが英雄ッてのは分かるが…なぁ？」
2人がクスクスと笑う
魚人島もそうだけど彼らは直ぐに私達を英雄にしたがる
貴女「あ、帰りどうするの？飛んで帰るの？前みたいに」
スフィンクスまでかなり距離がある
まだマルコも完全には回復しきれていない
歳のせい？とかは言わない。私だって命が大事だ
マルコ「まぁ、エースとイゾウはともかくセラはもう少し穏便に運んでやりてぇが…モビーをここまで持ってくると大変なことになるしねぃ…ちょっと考え中だよぃ」
そっかぁ、と頷いた時炎の塊が目の前に
エース「セラ!!ルフィのヤツが目を覚ましたぜ！」
炎を解除した兄は満面の笑みを浮かべて嬉しい報告を持ってきてくれた
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作者名：セラ | 作成日時：2023年9月1日 13時
