第233話 悪戯か ページ4
兄さんが用意した(と思うことにしている)猫耳と猫のしっぽをつけて島に降り立つ。島中にかぼちゃ料理の匂いと甘いお菓子の匂いが充満していて益々ビックマムが好きそうな島だな、と思ってしまう
島全体が黄色って言うのを除けばだけど。目チカチカしないのかな？
エース「トリックオアトリート！！」
「ははは、良いともこれを持っておいき」
ナミュールからカゴを持っていけと言われ持たされたかぼちゃをくり抜いたような形の籠にコロリと黄色い飴玉とチョコレートが転がる
私たちの顔や刺青を見ても少しも狼狽えない辺りなるほど確かに中立の島として歴史が長いのだなと感心しつつも妙に鈍い作り笑顔に胸騒ぎがした
貴方「ありがとう。ところでこの島は島全体何もかもが黄色なんだね？」
住む人間はさすがに人間らしい肌の色をしているが土の色も木の幹も葉っぱも実るモノも水の色さえも黄色だ
「そうだろう？でもそれぞれにきちんと味があるのさ。薄い黄色の果実と濃い黄色の果実とではまるで味が違う。それで収穫の時期を見極めたりもするもんだよ。試しにこれと比べるといい。その飴玉が成熟する前のモノだよ」
島の人が私の掌に透き通るほど薄い黄色の飴玉を転がした
貴方「へぇ…」
これまた黄色い太陽に透かしてみても何の変哲もないそれこそレモンかパイナップル味の飴玉だ
エース「いただき！」
私の指の間から兄さんがひょい、と飴玉を取ってパクリと食べてしまった
貴方「ちょっ」
エース「んー？？ちょっとだけ、甘い？かも、モモみてぇな味がする」
もう少しちゃんと見るということをさせてくれないかな兄さんよ
「正解だよ、それは成熟すると桃味になる飴玉の種だ」
貴方「面白いことを聞かせてくれてありがとう」
「いやいや珍しい来客だ。こちらこそありがとうな」
その人は笑いながら歩いていく…なんか少し変な笑い方をする人だったな、と思いつつ隣の兄さんに行こっか、と声をかけるも隣にいない
貴方「兄さん…？」
？？「にゃー」
足元へ目線を落とすとそこには兄さんの衣類とかぼちゃ型の籠、そして…
貴方「黒猫…」
面倒事に巻き込まれたような気がしないでもない。現実逃避の為にそう思いながら黒猫を抱き上げるとヒゲの代わりにソバカスがその頬に散らばっていたーーー確定だ
貴方「マルコに怒られる時は1人で怒られてよね」
エース「
ーーまたお前らは面倒事を持ち込んだのかよい！！ーーと鬼の声がよぎった
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セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
