第167話 新年 ページ19
大混乱のその夜
カチ、と時計の針が頂点に達した瞬間
夜空に打ち上げられる色とりどりの花火
そして
「「「Happybirthday!!!エースー！！セラー！！！」」」
1000人越えの家族の声と笑顔
エース「はは、サンキュー！！」
兄さんはそれが当然、と言いたげな笑顔で問答無用で祝い酒をぶっ掛けてくる酔っ払った彼らの祝福を受けている
貴方「…ま、毎年こんなに盛大にやってたの…？」
これを感知できないとか海軍雑魚か？と思いつつ余りの賑やかさにしり込みをした私は安全地帯であるオヤジのすぐ横にいる。
この船で初めて迎える新年、もとい誕生日
マルコ「エースが20歳になった時はもっと凄かったよい」
ハルタ「そうそう！傘下の皆も集まってどんちゃん騒ぎ！」
ビスタ「生憎この近くに集まれなくてな、魚人島の件が終わったら皆で集まり直すことになってるぜ」
貴方「えぇ…いいよ」
賑やかなのは好きだ。中心にいるよりも離れてそれを見ていたい私にとってそういうのはこそばゆいし、どう反応したらいいのか分からない部分もある
白ひげ「そりゃ無理な相談だなァ…アイツらからの申し出だ。断るだなんてそんな切ねぇこと出来ねぇだろォ？なぁ、セラ」
どんどん継がれるお酒にまぁ、これが前金なら、なんて現金な考えがよぎる
マルコ(……兄貴に似てチョロいよい)
ハルタ(チョロい)
ビスタ(扱いやすくて助かる)
貴方「子供ん頃じゃ考えられないなぁ、こんなの」
こんな祝福される未来なんて見れるわけがなかった
2人の兄弟に出会うまでは私には兄さんしかいなくて兄さんには私しかいなかった
祝福してくれる人は片割れのその1人だけで…稀にガープがやって来ては誕生日だから、という名目で追っかけられてボコボコにされて
2人寄り添って生きていく未来しか私たちにはなかった
兄弟ができて、私たちに初めて役割が生まれて
サボとルフィを守ると役割は案外心地よかったし、マキノと交流するようになってからはガープにでも聞かされたのか今日この日に少し豪華な料理を作ってくれたりした
アイツらは何も言わなかったしサボもルフィも勿論知らなくて、それでもマキノは私達が何も言わないから何も言わずに笑っていてくれた
それが最大限の祝福だと……思っていた
ハルタ「新年に誕生日って凄いことなんだけどねー？」
貴方「言われたことないなぁ」
ハルタ「年も明けて酒を飲む口実はあるし、末っ子たちが生まれてきてくれた日でもあって？100倍のめでたいだよ！」
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セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
