第360話 決意と マルコside ページ12
何時だっておれの前を突っ走っていく末っ子はどこか不安そうな顔を浮かべている
おれが好きだと告げた時も、この島について二人ぼっちにされそうになったところにおれが来た時もコイツは性懲りも無く不安そうな顔をする
すっかり意識を飛ばした男に舌打ちと共に顔面を地面に叩きつけて相変わらず不安そうな顔を見せる末っ子ーーセラの所へ
貴方「マルコ、…ありがとう、」
それはどっちの意味なんだか
マルコ「この屑に言われたことなんて気にするなよい。お前が信じる方を信じりゃ良いが…おれはお前のお袋さんにもロジャーにも感謝してんだよい」
大きく目を見開いた彼女の頭を撫でてやればコイツは何時だって恥ずかしそうに目を伏せながらもとても嬉しそうにするから良く撫でてやるようにしてる
マルコ「ロジャーが居なきゃお前ら兄妹は産まれなかった。お袋さんがいなきゃお前たちは産まれる前か産まれた後かに殺されてたよい…2人揃ってたからお前もエースも今はここにいるんだろ？おれはお前に出会えてこの歳になって初めて知ることもあった。なぁセラ」
下手をしたら娘ほど歳が離れているセラの手を取り胸に当ててやる
お前を前にするだけで平静ではいられない心臓の音がコイツに伝わるだろうか
マルコ「おれをこうするのはこの世界中を探してもお前一人だ。それでもまだ、不安かよい？」
それでもまだ捨てられるのかと、嫌われるのではと臆病になってしまうのなら更に言葉を尽くすだけだが、と付け加えればどうして、と聞いてくる
貴方「どうして、知ってる、の？」
マルコ「お前は口数が少ねぇがその目は正直だからねぃ。エースは目も口も正直だがお前さんは不安ゆえに上手く話せないんだろ？」
決しておれたちを、オヤジを疑っているわけじゃないのだ。幼い頃に浴びせられた誹謗中傷がそうさせてしまっているのだからおれはそれを一つづつ取り除いてやればいいだけの話
マルコ「なぁセラ大丈夫だよい。この船の中でお前を嫌ったり要らねぇだなんて思う奴は1人たりとも居ねぇ。なんてったってお前はオヤジの末娘でおれの、」
胸に当てた掌が熱を持っていく様が愛おしいと思う
この愛を上手く知らない子供におれはどうしようもなく惹かれてしまうから
マルコ「おれのたった1人の大切な婚約者なんだからねぃ」
ニヤ、と笑ってやれば一気に顔を赤くする幼さがまたいい
貴方「婚約者！？な、急に何を！？」
大慌ての恋人におれはようやく心から安心して笑った
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セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
