夜空のソーダ割り【鉢屋三郎】

47* 突然の着信 ページ47

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「でもよかったね、もし雨降っても、狭くはなるけど後夜祭あって。鉢屋と連絡はとってるの？」

「ああ、終わったらどこいるか連絡してって…」


言いかけたところで、違和感を感じ、口を噤んだ。


「あれ！？私、高屋に言ったっけ！？」

「あはは、やっぱり。かまかけただけよ。今朝からそわそわしてたから、そうだろうなって」

「うわあもう…やられた…全部ばれてる…」


私は恥ずかしくなり、手で顔を覆った。

まあ、私ぐらいしかきづいてないぐらいだよ。と、付け足して言った高屋に、伊達に何年間も一緒にいないなあと感心する。



はぁー……と深く溜息をつき、鉢屋とのトーク履歴を見返す。


夢じゃ、ないんだなぁ。


緩みそうな頬を堪えながら、画面を見つめていると、急に携帯が震え、着信を知らせた。

表示されたのは、不破くんの電話番号。

いつかのお昼休みに交換して以降、何度か連絡を取り合っている。

文化祭の買い出しで追加があった時や、例の鉢屋のお見舞いに行った時など…いつも急ぎの用件が多いので、慌てて応答ボタンをタップした。


「不破くん？何かあった？

…うん、うん…え！？」


聞き耳を立てていた高屋の肩が、びくっと上下に動いた。


「竹谷が倒れた！？」



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