41* 夏の暑さのせい？(鉢屋side) ページ41
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冷たかったコンクリートは己の熱で冷気を失い、風はもはや蒸し暑くさえ感じる。
わたしはもうそれなりに、こいつには信頼を置いていると自負しているし、「屋上に不法侵入をしている」なんて言いふらさない奴だとわかっている。
だから無理に夏休みまで付き合わす理由はないし、そんなこと言う立場でもない。
久々に静かな夜が続きそうだ。
ところで、Aが黙ったままなのだが。
Aを横目で見ると、先程まで俯いていたはずが空を見上げている。
「！！ 鉢屋！」
すると、タイミングを見計らったかのように、わたしが見た瞬間に声を発した。
ピッタリすぎるタイミングに、わたしは内心ビクッとし、寝ていた体を起こした。
「急に大きな声だすなよ…なに」
「すごいよ、見てあそこ！」
指さした方を見上げる。
そこには、
「天の川…？」
無数の小さな星が集まり、帯状に広がっていた。
「いや、でも天の川なんてこんな所で見れるはずないはずなんだが…」
今どき、天の川が見れるところなんて山奥かド田舎しかない。
とはいえ、あまりにもそれらしいが。
「すごい…私、天の川見たの初めてだ…」
「いや、たぶん天の川じゃな…」
それではないことを告げようとAを見ると、本当に感動しきった様子で目に夜空を写している。
一瞬にして、わたしは星の瞬きより、その様子のAの目を奪われた。
普段、そこまで大げさには自分の感情を出さず、落ち着いている(とわたしは思っている)Aが子供のような表情をしているものだから。
なんか、変だ。
「？どうかした？」
視線に気づいたのか、Aがこちらを見た。
わたしは思わず目を逸らす。
「いや、なんでも」
私は目を向けずに応えた。
どうしてか、今Aを見ては行けない気がした。
今日のAはなんだか変なんだ。
急に可愛くなって。
…ん？
自然にそう思った自分に驚いた。
…もしかして、
おかしいのは、わたしか？
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お久しぶりです。期間が空いてしまい申し訳ございません…。
更新していない間にもコメントやブクマをして頂き、大変恐縮です。ありがとうございます。
気まぐれで始めたのに、いつの間にか40話を超えて自分でも驚きです。
しかし、プロットを見るとまだ折り返し地点にも来ていないことが判明しました…。
もうしばらくこの鉢屋三郎を想い続けて頂ければ幸いです。
それではまた。
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あ - はーもう何回読んでもキュンキュンです更新待ってます！ (2021年9月12日 18時) (
レス) id: 5d4ddc9a48 (このIDを非表示/違反報告)
moufu0727(プロフ) - すっっっごく素敵です！！更新されるのを楽しみにしています(^ ^) (2021年5月5日 13時) (レス) id: be7d571388 (このIDを非表示/違反報告)
はすいろ(プロフ) - 題名忘れて二年間ぐらいずっと探してました！更新待ってます！ (2020年5月16日 3時) (レス) id: 0c8b5c5d9d (このIDを非表示/違反報告)
夢少女リノ - 続きを踊りながら待機 (2017年12月12日 5時) (レス) id: 228e8ecf3d (このIDを非表示/違反報告)
Ａｏｈａ - なんか私高屋さんみたいな親友ほしい。出来れば鉢屋みたいな彼氏がほしい。続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2017年12月12日 1時) (レス) id: 99600ecbc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RITZ(リッツ) | 作成日時：2017年8月18日 2時
