検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:17,818 hit

16* 男女観 ページ16

.



「危なかったなー…」


「ほんと…あそこで怒り噴火しちゃったら大変だった…」


「お前よく気づいたな…グッジョブすぎる…」


「いや…今日も藍沢さん絶好調だなと思って見てただけだよ…」


「それは激しく同意だ…」



文化委員になってからというもの、藍沢さんは鉢屋にべったりだ。


藍沢さんのラブアピールが増せば増すほど、鉢屋の不機嫌ゲージが上がっていく。


それはもう目に見えるほどに。


文化祭の準備でぶつかるのは、もはや恒例行事。


ぶつかるのは悪くないが、タブーなのは文化委員が放棄すること…だと思っている。


鉢屋は立候補じゃないから、わからなくもないが、それをやってしまうと色々と面倒だ。


去年大変だったからな…この話はまたの機会にでも。



「俺に言いに来た時、Aの顔、真っ青だったからな」


「だって必死だったし…1人で生贄されるのは無理だし…」


「俺という名のメシアを召喚したわけだ…感謝したまえよ」


「あーはいはいありがとうございます」



竹谷とは話のテンポが合うので、正直すごく楽しい。


調子に乗るから、絶対に言わないけど。



「これで買い出し全部?」


「っぽいな」


「よし、戻ろっか」



全て買い終えると、大きい袋3つ分になっていた。


袋を持つと結構な重量だ。


んん…いや、片手でいける。負けるな私。


私が袋と格闘していると、片手がスッと軽くなった。



「お前、一応女子なんだからそんな無理するなって。1個持ってくれれば充分だぞ?」



さり気ない…今のはとてもさり気ない気遣いだった。


竹谷も実は女子から人気あるんだよね。


本人は全く気づいてなくて、すぐ『彼女ほしい』って嘆くけど。


少女漫画のような恋をするにはぴったりのやつじゃないか?


かなりいいやつだし、面白いし、顔も良い方、じゃないかな。


私がもう少し乙女の心を持ち合わせていたら、惚れてたと思う。


まぁないけど。



「ごめんありがと。…それにしても竹谷にちゃんと女子認識されてたとは…」


「一応、な?この前みんなにAは異性として見てないって言ったら怒られたから」


「それは失礼だな。でも同意」


「だよなー。あー彼女欲しい…」



大丈夫、出来るさ、いつかは。


暦は6月、雲が出てきて湿度が上がってきた。


重い袋をひっさげて、歩いて帰るには十分な暑さだ。


早く帰ろう。



.

17* 空も彼も曇り模様→←15* 借り(鉢屋side)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
設定タグ:rkrn , 忍たま , 鉢屋三郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- はーもう何回読んでもキュンキュンです更新待ってます! (2021年9月12日 18時) (レス) id: 5d4ddc9a48 (このIDを非表示/違反報告)
moufu0727(プロフ) - すっっっごく素敵です!!更新されるのを楽しみにしています(^ ^) (2021年5月5日 13時) (レス) id: be7d571388 (このIDを非表示/違反報告)
はすいろ(プロフ) - 題名忘れて二年間ぐらいずっと探してました!更新待ってます! (2020年5月16日 3時) (レス) id: 0c8b5c5d9d (このIDを非表示/違反報告)
夢少女リノ - 続きを踊りながら待機 (2017年12月12日 5時) (レス) id: 228e8ecf3d (このIDを非表示/違反報告)
Aoha - なんか私高屋さんみたいな親友ほしい。出来れば鉢屋みたいな彼氏がほしい。続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2017年12月12日 1時) (レス) id: 99600ecbc7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RITZ(リッツ) | 作成日時:2017年8月18日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。