【クロコダイル】JEWELRY【ONEPICE】 (ページ48)

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犠牲にしてページ48

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クロコダイルと私が並んでソファに座り、さっき頭を鷲掴みにされていたドフラミンゴは向かいの椅子に足をあげて座った

行儀わりぃな、とボソリと呟いたつもりだがドフラミンゴは目敏く笑うとお前にだけは言われたくねェよと言う

「いやァ、まさか一度フったのに話の場を設けてくれるとは思わなかったぜ鰐野郎」

「相変わらずうるせェ野郎だ...さっさと用件を言え」

「まぁ、待て。まずはちょっと昔話からしようぜ。夜は長ェんだ」

いい酒もあるしな、とドフラミンゴは何処からともなくワインのボトルを出してきた
ムカつくが、質の良いだろうそれに私の喉が鳴る

クロコダイルはため息をつくと、さっさと開けろと先ほど私が酒屋で変えたダイヤモンドのワイングラスを取り出して、私の方へ押しやった

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固く閉ざされていた正義の門が開き、私たちはなんとかそこを越えた

たった一人の同志を犠牲にして＿＿＿＿

「あいつがいなかったら、おれ達よォ...！！今頃、門の向こうで海の底に沈んでた...！！」

「ボンちゃあ～～～ん！！！」

Mr.2ボンクレー、奇妙な男だった

以前は麦わらの敵だった筈なのに、何より誰よりも麦わらのために動いていた

私にはそんなことが出来ないから、素直に感銘を受けた
どうか、無事でいてほしいものだ

「考えてみれば...悪いヤツでもなかったガネ...」

「せっかくまた会えたのに...また助けられちまった...」

麦わらとMr.3、彼と仲良くしていた囚人たちが泣き叫ぶ中、脱獄した喜びに浸って酒を煽っていたバギーがふらりと此方へやってくる

すでに何杯目を飲んだのか、その顔は鼻と同じように赤くなっている

「オウオウ、いつまでショゲてりゃ気が済むんだてめェら！！
いい奴だったが死んじまったもんはしょうがねェ！！」

Mr.2の葬式ってことで、と言ったところでバギーは麦わらにぶっ飛ばされる
私もそろそろ殴ろうかと思ってたところだし、それを見て心がスッとした

私はそんな騒ぎを横目に船主の方へと歩いていく

「ジンベエ、さっきのサメすごいじゃん」

「魚と話が出来るってのは...あれァ人魚族の特殊能力だと思ってたが...」

クロコダイルの言葉に魚と仲良くしてはおかしいか、と尋ねるジンベエ
彼は直接的な言葉では無いながらも、ジンベエのその能力を認めたようだった

人の優れた能力を認めることが出来る人

クロコダイルの新たな性格が垣間見えた気がして、ふははと笑えば鋭い瞳が此方を捉える

その時は

いつか、自分の優れた能力もこの人に認めてもらいたいなんて思った