【クロコダイル】JEWELRY【ONEPICE】 (ページ46)

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寂しい関係ページ46

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なんか...体が重い＿＿＿＿

寝返りを打とうと思ったのだが、体が重くて体勢も変えられない
そのあまりの寝苦しさに目を開けると

「フッフッフ、やっとお目覚めか？眠り姫」

その瞬間に、寝転がっていたソファから飛び起きて臨戦態勢を取る
尻ポケットからハンドナイフを取り出して、私を見下ろしていた男の喉笛にそれを突きつけた

その男は両手を上げると"降参"といった風に笑う

「ウ～～、怖いねェ...」

「お前...！！！何でこんな所に＿＿＿＿！」

若干半ギレでそう答えれば、そのやり取りを眺めていた情報屋が興味深そうに重く息を吐いた

やっぱり、コイツらのような情報稼業は大嫌いだ

「元々、後から来たのはそっちだろう。安心しろよ、クロコダイルさんも知ってる」

「あ～～～...だから嫌いなんだよお前みたいな奴」

「本当だって、おれの情報を疑うのか？」

次第に深くなる眉間のシワを和らげるように摘まむと、私にナイフを突きつけられた男はまた気味悪く笑う
まさか、私はクロコダイルとこの男が会う口実のためにここに連れてこられたとでも言うのか

「Aチャン、いい加減ナイフ下ろしてくれよ」

「お前、ボスにフラれたんじゃなかったのかよフラミンゴ野郎」

「鰐野郎に似て口が悪いやつだな...まぁいい、そうさ。おれは一度フラれたがそんなんで折れるような男じゃないのさ！」

フフフ、という笑い声が不快で耳を塞げばその男＿＿＿＿ドンキホーテ・ドフラミンゴは不満げに眉を潜めた
しつこい男は嫌われるぜ、と言ってやればまた同じように笑ってどうだかなと言う

まぁ、現にクロコダイルはここへ来るつもりなのだろうからもう帰宅することなど考えなくてもいいか

「鰐野郎も罪な男だぜ...誰とも組まないと言っておきながら、お前と組みやがった」

「どうだかね、あの人は誰も信用してないから」

「なんだよ、自分の主人だろ。お前も奴のこと信用してねェの？」

ドフラミンゴの喉からナイフを下ろしてソファに腰かける。その隣にヤツが座ってきたのは無視して、煙草に火を付けた

信用とか信用してないとか、私たちの間にそういう面倒くさいことは存在しない

"捨てられれば終わり、裏切られれば終わり"

そういう危うい関係だからこそ、均衡が保たれていてなんとか二年も一緒にいるだけだ

信用などしなければ、いつ裏切られるかと考える必要がないから気が楽でいい

ドフラミンゴは寂しい奴らだな、と呟くが果たしてそうなのだろうか

私たちの関係って、一体何なんだろうか