【クロコダイル】JEWELRY【ONEPICE】 (ページ38)

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絶対絶命ページ38

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最早、軍艦の上は大戦場＿＿＿＿

隣ではMr.1が暴れているが...なるほど、全身刃物人間とは

利用価値も高ければ、彼自身の戦闘力もかなり高い
それにクロコダイルに対しては、監獄に居たときからかなりの忠誠心があるようだった

一匹狼のように見えるけれど...人は見かけによらないものだな

「余所見をするな！！宝帝！」

「おっと」

背後から刀が襲ってきたため、ひらりとそれをかわす
避けられたことでバランスを崩した海兵へ向かって、能力で硬化させた足をその肩辺りに一気に振り下ろした

「うわぁぁあ！！！おれの腕が！！」

鉱物の硬さは何よりも高い、鋭利ならば人の腕や足を切り落とすくらい容易い

キラキラと霧の中でも微かに煌めく自分の天藍石の足にはベットリと黒っぽい血が纏わり付いていた

トドメに、倒れた海兵の額に指を当てればそこからじわじわと宝石へ代わり、煩い叫び声も止まる
完全に固まったのを確認してから足を振り下ろせば、靭性の低いアパタイトはバリバリとひび割れ、完全に風化して霧の中へ消えた

「そっちは片付いたか、宝帝」

「...その呼び名嫌いだからさ。Aって呼んでよ、私もジンベエって呼んでるし」

「分かった。どうやら片付いたようじゃな」

こくり、と頷いて軍艦を見渡す

クロコダイルとMr.1の方も片付け終わったようで、もう動ける海兵たちは残っていない
それと同時にさっき墜落して気絶していた赤っ鼻も目を覚ました

「赤っ鼻。もう片付いたよ」

「ぎゃはは！！よくやったお前ら...って、誰が赤っ鼻だハデ馬鹿野郎！！」

「お前なぜ来た...」

赤っ鼻と呼ばれてキレる道化のバギーを他所に、ジンベエはさっき囚人に持たされていた小電伝虫で電話をかける

マゼランがもう来ていて全滅してないといいけど

「ルフィ君来たか！！？」

『来た！！まだアイツに追われてんだ！！もうすぐ出口で行き止まっちまうよ！！』

「すまん、船はすでに一隻奪ったが！すぐにそっちに行くには距離がある！！」

何とかまだ死んではいないらしいが、マゼランと凪の帯の挟み撃ち状態になっているらしい麦わらたち
ジンベエは何かまた考えがあるのか、海へ飛べと言い始めた

果たして、それは本当か...もしかすると虚言か

行く末はまだまだ分からない＿＿＿＿
でもそれが面白い、やっぱり私は自由が好きだ

船の縁に寄りかかったとき、その海面には謎の影がぼんやりと広がっていた