【クロコダイル】JEWELRY【ONEPICE】 (ページ37)

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何しに来たページ37

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「あれ！？消えたぞあんにゃろ！！おれ達を置いて一人で逃げやがったんだ！！」

「アンタちょっと黙ってくんない？」

「んだと小娘～～～！！！」

ジンベエが私たちを抱えて泳いで数十秒後、すぐに海軍の軍艦に見つかり砲撃を受け始めた

私たちは全員能力者、水に沈めばひとたまりもない。全滅だ

それゆえ、ジンベエは私たちを"甲板"へ打ち上げると言ってのけた

果たしてどんな手を使うのか...魚人海賊団の船長としての実力の見せ所だ

「オイオイジンベエあんにゃろ！！どうなってんだよ直撃するぞ、あああああ！！」

「お前、なぜ来た」

「ホントに何しに来たんだ、アンタ」

私とMr.1のツッコミが炸裂した時、海面が大きく盛り上がって私たちを乗せた扉をぶっ飛ばした

それは水柱となって、うまい具合に軍艦の方へ私たちを運ぶ
流石は魚人海賊団船長...海のこととなれば誰よりも強いらしい

「あれは何でしょう...！？」

「...わからん...！！だが、人が乗ってるぞ！！クロコダイルだ！！」

扉が軍艦に突っ込みそうになったところで急いで外へと飛び出す
スタッ、という三人分の着地音とバギャッという間抜けな一人分の破壊音が鳴った

本当にこの赤っ鼻、ここに死にに来たのか？

「成程、着いた...」

「船を奪いに来たんだ！！絶対に渡すな！！」

「能力者は海に落とせばこっちの勝ちだ！！」

海兵たちはそれぞれ武器を持って、甲板へ降り立った私たちへ武器を向けてくる

その出来もしない"理想"に私も、クロコダイルも眉を潜める

「誰を海に落とすって？」

「身の程を知らねェ様で...」

「大口叩くのも大概にしてよ」

ギロリ、と三人分の双眸が海兵を射抜けば若干は怯んだようで奴らはジリジリと後退する

しかし、誰かの怯むなという声で再びその銃口が此方へ向けられた
そして、その中の一人が私を見てあっ、と声を上げる

「お、お前は宝帝＿＿＿＿！！なぜこんな所に！！」

「脱獄したからに決まってんでしょ」

「隊長！４億7000万の賞金首、宝帝・Aもいます！！」

「うるっせーなー」

面倒臭ェからアンタから片付けるよ、とその海兵に手を翳した時

海の方からただならない音がするので振り返ればジンベエが此方に向かって何かをしようとしていた

「魚人空手..."槍波"！！」

その手から繰り出された動きを追うと、私のすぐ横を突き抜けて砲撃兵ごと軍艦の一部を削り取っていく

アイツ、これを私たちが後々使うってこと忘れてないか...？

「オイオイ...！！」

クロコダイルの呆れたツッコミが染みるように軍艦に響いた