侮る勿れ ページ30
*
ブルゴリを倒し道が開いたと思えば、次は獄卒獣を率いた獄卒長のサディがやって来る
案の定、その圧倒的な力に出てきた囚人たちは蹴散らされていく
次は打撃で一気に片付けるか、と腕を構えたとき
「まぁ待て。Ms.A」
「ん！？」
おれがやる、とでも言いたげにクロコダイルは私の前に出るとその指輪だらけの手から砂嵐を生み出す
同時にジンベエと麦わらも獄卒獣へ構えた
「"ゴムゴムの...
「魚人空手"五千枚瓦正拳"！！」
「"
三人の攻撃により、あれほど大暴れしていた獄卒獣たちは一撃でノックアウトされる
サディの甲高い悲鳴が耳をつんざいた所で、私たちはまた走り出した
「流石...サー・クロコダイル」
「フン」
隣を飛んで来るクロコダイルを揶揄したようにそう言ってやれば、彼は満更でもないような顔をして先へ進んだ
噂には聞いていたけれど...クロコダイル
スナスナの実の能力も然り、戦闘の経験値が圧倒的に高い。元の懸賞金は8100万だとしても...
実力はもっと上、本当に侮れないこの男＿＿！
「獄卒長サディだ」
「構わねェ、押し退けろ！！」
「サディちゃんとお呼び！！」
サディが鞭を振るったことによって、渡ってきた石の足場が崩れた
下は業火が燃え盛っているので、落ちたらひとたまりもない
麦わらが咄嗟に応戦しようとすれば、その身体はイワンコフによって蹴飛ばされた＿＿＿＿隣にいた私も道連れに
突然のことに受け身も出来ず、私と麦わらはサディを飛び越えて前方の地面へ直撃する
「っ〜〜！！何すんだカマ野郎！！」
「宝帝ガール！！麦わらボーイを頼んだわ！！」
「はぁ！？」
勝手に何を、と言い返そうと振り返ればそこにいたのはイワンコフの格好をした女
悪魔の実の能力なのか知らないが、女でも男でもオカマはオカマ。癪だったけれど、一刻も早くここから抜け出したい
私は隣でいてて、と頭を抱える麦わらを引っ張りあげて走り出した
「アレ誰だ！？イワちゃんみてェな喋り方！！」
「行くぞ麦わら！階段はもう近い、モタモタするな！！」
革命家のイナズマが扉を開けるというので、彼の後ろを着いていくと既に扉は開いている
開いている...のだが
「ここが地獄の大砦！！何人たりとも通さんぞォ〜〜！！」
「次から次へと...」
監獄副所長ハンニャバルが薙刀を手に、私たちの前に立ち塞がる
まぁ、雑魚がいくら集まっても同じことだ
拳を構える麦わらの隣で私も群がる看守たちへ向かって臨戦態勢へ入った
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年11月24日 23時
