越えてみせるさ ページ45
*
ガープさんとエースに捕まったらしいロシーはビールも飲んで、完全にその気になって食べている
周りもどんちゃん騒ぎになってきた所で少しずつ食器でも片付けていこうかと思っていたところでインターフォンが鳴る
「ガープさん！インターフォン鳴ってますよ？」
「ガッハッハッ！...あぁ、A出てくれんか？どうせ大したことない奴じゃろう」
クザン辺りかの、なんて呑気にお酒を飲むガープさんとロシー
二人を一瞥してから玄関へ向かえば、インターフォンのカメラ越しに完全に見切れた、でも明らかにピンクのコートがあって
「ドフィ...！！」
「おっ...と、すげェ匂いだな。焼き肉か？」
扉を開けて、立ったままのドフィの腰に飛び付いた
まさか来てくれるなんて思ってなかったし、あの人との話も無事に終わったのかずっと心配だった
何より...今回は私がローくんのためとは言え、勝手なことをしてドフィに迷惑をかけてしまった
「ドフィ...ごめんなさい。私、あの人の胸ぐら掴んだりとかしちゃって、あの後大変なことにならなかった？」
頭を下げてそう尋ねてみれば、ドフィはいつも通りフフフと笑って私の頭を撫でる
私は昔からこうやってドフィやロシーに頭を撫でられるのが好きだった
死んだ父上や母上に撫でられた時の感覚がよみがえって幸せな気持ちになるから
「アイツは、今のローの実質的な親だ。書類上はそういう関係にあるらしいが...
まぁ、お前も聞いてた通りローに早く死んでもらって、その遺産と保険金を欲しがってるらしいがな」
「...そんな」
やっぱり...あの人がローくんが言ってた自分を見捨てた身内
そんな人があの子の親だなんて到底許せないけど"部外者"と呼ばれた事実が頭のなかをぐるぐる巡った
確かに私は端から見れば部外者
だけど...それ以上に、そんな壁も越えていけるくらいにはあの子のことを思ってる
でも、現実というのはそうも上手くいかない
心だけで越えられない壁だってある
どうしてもその事実が悔しくて悔しくて、抱きついたドフィの服を無意識に強く握る
ドフィはそれを宥めるように、もう一度優しく私の頭を撫でた
「安心しろ...後はおれが何とかするさ」
「何とかって＿＿＿＿」
「あ！ドフィ〜〜来てたのか！」
どうするの、と尋ねようとすれば後ろから酒臭いロシーが寄りかかってきて阻まれる
結局、ドフィが何をするつもりなのかも知らずにその日は別れることになった
一体＿＿＿＿何をするつもりなの、ドフィ
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RIOT(プロフ) - さばちゃん@かんづめさん» コメントありがとうございます。更新の励みになります！ (2019年12月10日 16時) (
レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - ショタのローが可愛くて好きです！！更新楽しみにしてます！ (2019年12月3日 22時) (レス) id: 913017553b (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 最新型のうさぎさん» コメントありがとうございます！これからまだ色んなキャラを出していこうと思っているので、楽しみにして貰えると嬉しいです！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - すっごい面白いです！！！尊い！！！推しが！！！たくさん！！！（語彙力崩壊）毎日覗きに来ますね！！！！！！ (2019年11月14日 16時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年11月13日 12時
