本当の家族 ページ33
*
うるさい...
「なぁなぁなぁ、お前名前なんて言うんだ〜！？おれと友達になろう！！」
「お前おれたちと同い年か！？どこの学校行ってんだ！？」
おれのベッドの柵にしがみついてこっちを見上げてくるのは、麦わら帽子を被ったやつ
おれが察するに、多分コイツがユースタス屋が言っていた"バカザル"だ
「A...」
「ルフィくん、この子はトラファルガー・ローくんっていうの。ルフィくんいい子だから仲良くしてくれると嬉しいな」
「な、何勝手に...！！」
ベッド脇に座るAに助けを求めようとしても、余計なことに麦わら帽子の奴にそう言って笑いかける
麦わら帽子はにしし、と笑って余計におれに近づいてくる
その奥では見舞い人と喋りながらユースタス屋が哀れみの目を向けてきたのが分かってイラッとくる
回避が無理って...こういうことだったのかよ
「ルフィくんとローくん、仲良くなれそうでよかった〜」
「フフ！本当にお前にはそう見えてんのか？」
「あ、ドフィ！！来てたの？」
病室の扉から現れたのはドフラミンゴ。コラさんもデカイけど、改めて見ればコイツもめちゃくちゃデカイ...2mくらいあんのか？
ドフラミンゴは他の来客を見て一瞬目を見開くと、気の良さそうな挨拶をする
前に社長をしていると聞いたが、悪そうな顔してる癖に外面はいいんだなと思った
「あのデッケーおっさん、お前の家族か？」
「あ？...いや、別に家族じゃねーけど」
「けど？」
麦わら帽子はずけずけとおれのことを聞いてくる。何だって、そんなこと知ってどうするというんだ
おれとAたちは家族じゃない
そう言ったら、多分コイツは笑うだろう
そう思って黙っていれば、麦わら帽子はまた勝手に喋り始めた
「エースもサボもおれの兄ちゃんだぞ、本当の家族じゃねェけど、おれたちは兄弟なんだ！ギザ男んちもそうだろ？」
「あぁ、まぁな」
突然話を振られて驚いたような顔をしながらユースタス屋が答える
それを黙って聞いていたAはふふ、と笑う
何だよと聞こうとした時、柔らかい手が頭の上に乗った
「皆、何だか似た者同士だね！
ローくんは血は繋がってないけど、私はドフィやロシーと同じくらい大切だと思ってるよ...家族みたいに」
「A、」
その言葉を、おれは多分ずっと待ってた
もう一度おれを家族だと呼んでくれる存在を、おれは待ってた
その後ことはあまり覚えてないけど、やたら熱くなった目頭を隠すのが大変だったなと思う
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RIOT(プロフ) - さばちゃん@かんづめさん» コメントありがとうございます。更新の励みになります！ (2019年12月10日 16時) (
レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - ショタのローが可愛くて好きです！！更新楽しみにしてます！ (2019年12月3日 22時) (レス) id: 913017553b (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 最新型のうさぎさん» コメントありがとうございます！これからまだ色んなキャラを出していこうと思っているので、楽しみにして貰えると嬉しいです！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - すっごい面白いです！！！尊い！！！推しが！！！たくさん！！！（語彙力崩壊）毎日覗きに来ますね！！！！！！ (2019年11月14日 16時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年11月13日 12時
