ドンキホーテ家 ページ29
*
ドンキホーテ家の朝は忙しい＿＿＿＿
私とロシーは朝が弱いので、必然的に働き者はドフィになる。
ドフィは誰よりも早く起きて朝御飯を作ったり
私のお弁当(ロシーはドフィから自分で買えと言われている)を作るのもドフィがやってくれる
冷凍食品を嫌ってる上にドフィは凝り性で...
私のお弁当の完成度も味も、年を重ねるに連れて美味しくなってきていた
そんな感じで、朝が弱い私とロシーはバタバタしながら用意する。それを珈琲を飲みながら優雅に眺めるドフィ、という絵面が日常だった
「A、弁当は持ったか？」
「ちゃんと入れたよ、今日もありがとう」
ドフィは会社の社長もしているのに、家事だって暇さえあれば手伝ってくれる
優しくて頼りになる兄上様に、日頃の感謝を伝えると彼はとても機嫌良く笑って私の頬に軽く口付けた
「ドフィ！！」
「...見つかっちまったな」
それをバッチリと目撃していたらしいロシーが顔を真っ赤にして、もうAは高校生なんだぞと怒っている
確かに、ドフィはちょっと私を子供扱いし過ぎているような気もするけれど＿＿＿＿
でも、私は親代わりのような頼もしい兄に優しくされるのはとても好きだ
「まぁまぁ、ロシー。こんなの挨拶みたいなものでしょ、昔は皆やってたじゃん」
ドフィとロシーだって、と付け加えてやれば、二人ともお互いに顔を見合わせて苦そうな顔をする
あれは子供の頃の話だろ、とロシーがムキになって言い返してきた所でドフィが酷なことを言う
「二人とも、玄関でこんな話してる場合じゃないんじゃねェか？」
「え...あっ！遅刻、遅刻！！」
「ちょ、A！おれを置いてくなよ！」
自分の腕時計はすでに午前８時を指している。HRが始まるまであと30分しかない
私の家から高校までは歩いて20分だから、まぁギリギリといったところだ
ロシーも大体同じ出勤時間で、通学路の途中まで道が一緒なので共に家を出る
ぴゅーん、と走っていく私たちをドフィがいってらっしゃいと手を振って見送った
５分ほど走れば、時間にも余裕が出てきてロシーと喋りながら歩いていく
チラホラと周りには同じ学校の生徒も見えて、私たち兄妹はいつものように注目を集めてしまう
「...おい、A。もしかして、皆お前のこと狙ってんじゃねェだろうな...お前は可愛いから」
「はいはい、あ...じゃあ私あっちだから、バイバイロシー」
「あっ、ちょ！！」
ロシーの心配性は話し出すと長い
私は適当に話を遮って、自分の学校の方へと逃げるように走っていった
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RIOT(プロフ) - さばちゃん@かんづめさん» コメントありがとうございます。更新の励みになります！ (2019年12月10日 16時) (
レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - ショタのローが可愛くて好きです！！更新楽しみにしてます！ (2019年12月3日 22時) (レス) id: 913017553b (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 最新型のうさぎさん» コメントありがとうございます！これからまだ色んなキャラを出していこうと思っているので、楽しみにして貰えると嬉しいです！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - すっごい面白いです！！！尊い！！！推しが！！！たくさん！！！（語彙力崩壊）毎日覗きに来ますね！！！！！！ (2019年11月14日 16時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年11月13日 12時
