サボり魔三人組 ページ26
*
「んで?お前は次はそのキッドっていう悪ガキに手を焼いてるワケ?」
「A、昔から子どもに好かれるもんな〜。いいお母さんになるかも」
「好かれるって言っても悪ガキだけじゃん」
現在、体育の授業中____
私はスモーカー先生の目を盗み、エースとサボの三人、グラウンドの隅の方で草むしりに勤しんでいた
二人は以前も言った通り、ローくんと同い年のルフィくんという弟さんをお持ちのお兄様で
私よりも断然悪ガキの扱いに慣れているから、こうやってアドバイスを頂いているのだ
「悪ガキっつっても、可愛いなら大体許せるよな。おれはルフィなら何やっても大体許せる」
「エースが言うほど甘くないんだよ...動き足りない小学生は」
「確かに、ずっと病院なら動きたい欲が出てくるよな。多分ルフィなんて一秒でもじっとしてらんねェと思う」
サボは納得、と頷きながら抜いた草を端へ積み上げていく。そうなのだ、キッドくんの悪ガキ加減はローくんの遥か上を行く
例えばどんなヤンチャなんだよ、と質問してくるエースにあったことを素直に指折り伝えていく
「まず、ゴム鉄砲飛ばしてきたりでしょ、それに私が座ろうとした椅子を引いてきたり」
「あ〜〜、小学生がやりそうやりそう」
「あとスカート捲りしてきたり...やっぱり子供だなぁと思って」
「うんうん....って、え!?ちょ、ちょっとストップ!!」
されたのなんて小学生以来だよ、と笑っていれば何故か目を血走らせた二人が私の肩を掴んでくる。あまりの勢いに私は体操座りの体制が崩れて、後ろにひっくり返った
「わっ...もう!二人とも何して___」
「いや、何してんのはコッチの台詞!」
「お前、そのガキちゃんとシバいたんだろーな」
サボは若干ムキになって、エースはと言えばめちゃくちゃ怖い顔をしていらっしゃる
そりゃあ、大人にされたなら"痴漢"として私も容赦しないのだけれど
相手は子供だし、況してや小学生
私のパンティを見たところで何の得にもなりゃしないだろうに
「お前...本当そういう所だぞ」
「えぇ...」
「今回はガキでも油断してシバかないAが悪い、ちゃんと反省しなさい」
サボにペシ、と頭を叩かれたと思ったら私たち三人に暗い影がかかる
恐る恐る振り返って見れば、さっきのエースよりも恐ろしい顔をしたスモーカー先生が立っていた
「テメェら...おれの授業でサボろうなんざ、100年早ェ!!」
罰としてグラウンド5周を言い渡された私たち
その時____その姿を見つめる人影が一人、確かにあった気がした
142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RIOT(プロフ) - さばちゃん@かんづめさん» コメントありがとうございます。更新の励みになります! (2019年12月10日 16時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - ショタのローが可愛くて好きです!!更新楽しみにしてます! (2019年12月3日 22時) (レス) id: 913017553b (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 最新型のうさぎさん» コメントありがとうございます!これからまだ色んなキャラを出していこうと思っているので、楽しみにして貰えると嬉しいです! (2019年11月14日 21時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - すっごい面白いです!!!尊い!!!推しが!!!たくさん!!!(語彙力崩壊)毎日覗きに来ますね!!!!!! (2019年11月14日 16時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RIOT(別垢にいみ) | 作成日時:2019年11月13日 12時