HOLIDAY ページ39
*
新しく上陸した島は、どうやら観光名所になっているらしく大勢の人で賑わっていた
大荷物を持ったベポが私と船長の後ろを着いてくるのを通りすぎる人たちがギョッ、として振り返る
そんなもの日常茶飯事なのであまり気にしないが、この人混みでは少々サイズ感が大きすぎる
少し外れた小道から船に戻った方が良さそうだ
「船長、あっちの道から行きましょうよ」
「あ？」
「あのベポのサイズじゃ、通行人の視線もアレですし...ここで海軍に見つかると面倒なので」
船長は深く考えずに、そうだなと呟くと私の指差した大通りに隣接する小道へと折れた
ベポは案の定、多くの人たちに押されもみくちゃにされたせいでハァハァ言っている
やっぱり...人通りが多い場所はシャチとペンギンくんに任せればよかったかな
「ごめんね、ベポ...沢山荷物も持たせたし、暑かったでしょ？」
「うぅ〜〜〜あづい」
「情けねェな、ベポ」
「船長、ベポは毛皮着てるんですよ...それも夏島は私たち北の海出身にはキツイです」
少しは涼しさを感じられる裏路地らしい小道にベポが座り込む
思ったよりヘトヘトそうだったので、船長も気を遣ってか一緒にその横に座りこんでいる
まぁ、まだ昼間だし...
この島は島全体が観光地と言える程綺麗で美しい
じっくり見て回ってみたいと思っていたから、全然ゆっくりしてもらって構わないんだけれど
「こんな所に座るのも何ですし、どっかベンチとか探しましょうよ」
「それもそうだな...おいベポ、立てるか」
「アイアイ〜〜」
ベポはフラフラしながらも、何とか立ち上がって荷物を持とうとする
流石にそんな状態のベポに荷物持ちを頼むほど私も船長も鬼じゃないので、二人で分担して荷物を持った
「どこか無いかな、休める場所」
「観光地ならベンチくらいそこら辺にあんだろ...ほら」
船長が指差す先には、ちょうど三人掛けのベンチがある
ベンチさえも、街の雰囲気を損なわない木製のお洒落な作りだ
まぁ、船長もベポもそんなの全く気にせずにどっかりと腰を下ろす
＿＿＿＿おっさんか、という呟きは置いといて、私も二人の間にどかりと座った
「おばさんか」
「...それ私言わないでおこうと思ったのに」
「でも、ため息ついて座ったところとか、ちょっとおばさんっぽかったよ」
「ベポまで！！」
ギャーギャー、と騒ぐ私たちの周りには誰もいない
日が当たると言っても路地裏にひっそりとあるベンチだし
そうやって呑気にくつろいでいると、カラカラと引き車を押すような音が聞こえてきた
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aya(プロフ) - リクエストです。ドレスローザ編に入る前、ドフラミンゴの夢をみて怖がる夢主ちゃんにローが寄り添って心を落ち着かせるお話をお願い致します。 (2019年10月28日 10時) (
レス) id: 611a760f67 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - ルナさん» コメントと以前のリクエストありがとうございます！書きたいとは常々思っているのですが、番外編という枠では済まなくなりそうなので、別に連載という形になりますが少し考えてみます！ (2019年10月28日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - いえいえ、お気になさらず！ リクエストをありがとうございました！ それはそうと、スタンピードの夢小説は書かないのですか？ (2019年10月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 前回のリクエストにこたえてくださりありがとうございます！またリクエスト何ですがローが猫化する話をお願いします！夢主ちゃんがめちゃくちゃ可愛がっているときに効果がきれて二人共少し気まずくなる感じで！！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - リクエストをお願いします！ 夢主がシロクマ風のモコモコファッションをしてローを悶絶させるお話が読みたいです！ シロクマの耳が着いた帽子+白いモコモコワンピースでローがメロメロになった姿が浮かんだので…！ (2019年10月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年10月17日 0時
