恋は動力 ページ49
*
王宮2F「スートの間」＿＿＿＿
「ん...」
「船長...！！」
船長が、目を覚ました
私は手錠をガチャガチャ言わせながら、椅子の手すりから顔を出す
船長は私を見て大きく目を見開くと、安否を尋ねてきた
「A。無事で、よかった＿＿＿」
「船長の方こそ...！！生きててよかった！」
「バカ言えおれが死ぬか、お前は＿＿＿その傷」
「これは...」
ドフラミンゴの存在も忘れて話す私たちに、アイツは痺れを切らしたように私の首を掴む
思い切り私の首を締め付ける、その顔は笑っているのに怒りを含んでいた
＿＿＿＿息が...！！
「A！！てめェ...ドフラミンゴ！！」
「これは全部、"おれ"がやった。妬けるだろ、ロー！！」
ギリギリ、と肉に食い込む爪のせいで首からはタラリ、と血が垂れる
船長、どうか怒らないで＿＿＿＿
怒れば怒るほど、冷静さを欠けば欠くほど...私たちはドフラミンゴの思い通りになる
私も、貴方が撃たれたときそうだった
もう、私は大切な人が傷つくのを見たくない
「＿＿＿離し、て...くだ、さい」
「離してほしいか...フッフッフッ、随分と従順になったじゃねェかA」
「...クソッ！」
私が言うとおりにすれば、船長は傷つかなくて済むのなら
私は、こんな安い頭何度でも下げてやるし
何度でもへりくだってやる
いつか必ず、船長と麦わら屋さんがコイツを消してくれるって信じてるから
「ハァッ...ゲホッゲホッ！」
「若！！」
「おぉ、来たか＿＿＿＿ベビー5、バッファロー」
何度吸っても上手く酸素を取り込めない
横たわって深呼吸を繰り返していると、頭上に船長の苦しげな顔が見えて
＿＿＿＿何でだろう、こんな時に限って何だか笑いが溢れる
私はそれに逆らうこともなく、心配しないでという思いのままに、口に笑みを浮かべた
「A...」
苦虫を噛み潰したような顔をする船長の前に、大きな扇風機のような男とメイドのような格好をした女が現れる
あれ...確か、この二人パンクハザードで捕まってた気が
「ロー！！アンタ、本当に若を裏切ったのね」
＿＿＿＿この女は...私の知らない船長を知っているんだろうか
話に聞いただけの、ドンキホーテファミリー時代の船長のことを...
こんな時になっても、私の心の中は船長のことばっかりで
嫉妬なんて、してる場合じゃないのに
でも、どうしようもなくその感情が
今の私を突き動かす、動力になってるんだ
どうかこんなクルーを許して下さい、船長
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
