先輩 ページ31
*
キャベツくんはお腹が減ったのか、突然優雅に食事を始めた
その視線の先では、牛に乗った麦わら屋さんが暴れている
Cブロックの白熱した戦いは、さっきの"トラブル"とも取れるBブロックの衝撃のラストを忘れさせてくれていた
___他の選手は、そうもいかないらしいけど
「あれが..."最悪の世代"の4億の首」
「まさか、こんなところに...あの切断屋Aがいるなんてな」
「見ろ、あの刺青...流石、死の外科医のクルーだな____美人だが恐ろしいぜ」
ザワザワ、ザワザワ
背後で飛び交う噂話やひそひそ話
キャベツくんは私をジロッと見ると、ステーキに荒々しくフォークを刺す
「また、"最悪の世代"か」
「キャベツくんは、世代なんて関係なくても人気なんだからいいじゃないですか
私のアレは、ちやほやじゃなくて恐怖ですよ」
"最悪の世代"なんて
当事者たちからすれば、そんなことまだ言ってたのかって感じ
新世界は、偉大なる航路前半で活躍した超新星も、大海賊も
誰がどうなるか分からない程、レベルの高い海
前半の海で語られた名前なんて、これから先の海で何の意味があるんだろう
懸賞金だって___私に関しては四皇レベルの親の付属品に過ぎないだろうし
「"ルーシー"をつけ狙ってるらしいな、キャベンディッシュ」
「あ、バルトロメオくん!」
「...バルトロメオか...決勝進出おめでとう、"ルーシー"の件は君には関係ない」
私の言葉に納得できない、という顔をしたキャベツくんはそのまま美味しそうなステーキを頬張って
話しかけてきたバルトロメオくんを一瞥した
バルトロメオくんは私を見るなり、A先輩ぃ〜〜!!と涙を流す
だからその、A先輩っていうの何...
「あの、バルトロメオくん。そのA先輩っていうのは...」
「ちょ、ちょっと待ってくんろ〜〜、おれ緊張して、そんないきなり喋れねェべ!!」
「私、そっちにいないけど...」
バルトロメオくんは私に背を向けて大泣きしながら、私をA先輩と呼ぶ経緯を語ってくれた
半ば興奮と涙で何て言ってるか分かんなかったけど
「おれが先輩を初めて見たのは手配書だべ〜!初めて見たとき、ビビッと来たべ...こんなに美しく強い人がこの世にいるのかと!!」
「い、言い過ぎじゃない?」
「いやいやぁ、それでおれはA先輩の手配書を各地で回収し回って...」
バルトロメオくんのA先輩談義は
本人を目の前にして何分も続くこととなった
「それ、ぼくも聞かなきゃいけないのか?」
「黙って聞いてろ、キャベンディッシュ!」
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね!!一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです!!これからも更新頑張って下さい!応援してます!!長文失礼しました! (2019年9月14日 20時) (レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます!名前の()無しは最新話の二行目でしょうか?ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます!紛らわしくてすみません...! (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください! (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます!楽しみにしてました! (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RIOT(別垢にいみ) | 作成日時:2019年9月4日 16時