バルトロメオ ページ23
*
「やるじゃねェか、女！！おれがてめェを殺るまでくたばんじゃねェぞ！！」
「女じゃないです、(偽名を設定してください)です」
「そりゃあ、偽名なんだろ...！切断屋、A」
ベラミーは、残忍で凶悪な手口で辺りの敵をどんどん蹴散らしている
ラッキーと思い、私は敵を倒しながら、追いかけてくるベラミーから逃げ惑っていた
あんなに沢山の人がいたリングに今立っているのは、私を含めて30名くらい
やっと終わりの見えてきたこの試合
早くベラミーの口封じもしないと...！
ふぅ、と徐に刀を支えに辺りを見回した時
「ん？...あれ、何やってるのバルトロメオくん」
リングの縁に立ったバルトロメオくんは後ろ姿でも分かるように、そのズボンを履いていない
何やら見てはいけない液体が流れている所をみると、彼がやっているのは相当な痴態だ
＿＿＿＿見るな、A！
アンタが初めて見るのは船長のものって決めてるでしょ...！
心の中の自分に言い聞かせ、必死に目を手で覆ってその背中を見る
観客は勿論のこと、司会者までもがブーイングをする光景は逆にスゴい
どこまで嫌われてんだ、バルトロメオくん
「...私たちよりある意味"最悪の世代"とか言われてそうで怖い、あの子」
「真面目に大会に挑む者もいるのだ小僧...」
はぁ、とため息をついて首を振った私の後ろから大きな体躯の魚人が現れた
この人は...確か、さっきから桁外れに強かった魚人空手の使い手＿＿＿ハック
彼はバルトロメオくんに近付くと、背後に構える
「ちょ、バルトロメオくん！リングの外はトウギョの群れ！！落ちたら人溜まりも...！！」
「四千枚瓦...」
「A先輩がオラの心配を...！！って、おい...！！まて、こんな無防備な男を」
A先輩...な、なにそれ！？！
バルトロメオくんにも正体バレてるし＿＿＿！
ええっ！？と私が一人驚いている間に、ハックは力強い拳を振り抜く
それは、確実にバルトロメオくんの背中を捉えた
「正拳！！」
はずだった
まるで、バルトロメオくんの前に壁が現れたみたいにハックの拳は折れる
攻撃を跳ね返した様にも見えたそれのお陰で、ハックの腕からは大量の血が吹き出した
＿＿＿＿いや、実際に"跳ね返した"...？！
まるで、"バリア"みたいに...
「バルトロメオくん、貴方一体...キャッ！」
「ハックが敗れたァ〜〜！！」
バルトロメオくんはハックに蹴りを一発入れると、その巻き添えを喰らいそうになった私の体を支える
「A先輩！お会い出来て光栄ですっぺ！！」
分かったから
皆、名前を呼ばないで...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
