おやすみ ページ3
*
「Aもモモと一緒に私たちの部屋で寝ましょうよ」
船長に着せられた首もとがモフモフするパーカーを着て船内を徘徊していると、ナミさんに声をかけられた
腕の中ではモモくんがうとうとしている
「モモくんと一緒に寝たいのは山々なんだけど、船長が外で寝るって言ってるし」
「またトラ男？ホントに好きねェ〜〜」
ニヤニヤ、と口角をあげるナミさんにドキリ、とした
別に船長が外にいるから、私もって訳じゃなくて
服も借りちゃってるし、夜は冷えるだろうから毛布かけてあげなきゃって思ってるだけだし...
心の中ではそう言い訳するけど、本当は違う
私だって、恋する乙女
好きな人の傍にいたいのは、誰だって一緒
「せ、船長は...寒がりだから」
「...そう！じゃあ、これ貸してあげる。その代わり、明日詳しく話聞かせなさいよね！」
苦し紛れの私の言葉に、ナミさんはひとつのブランケットを渡してくれた
ナミさん...カッコ良すぎる
こっちが惚れてしまいそうになるまえに、頭を下げて甲板へと出た
夜空に吹く風が船長のパーカーの裾を煽る
下には下着しか着てないせいか、無防備に出た足が肌寒い
「船長、ブランケット借りてきましたよ」
「...寒くねェのか、その足」
「船長が着せたんでしょうが」
悪態をつきながら船長の隣に座った
上半身裸の船長の体には沢山の刺青が走ってる
それは背中も同じで
私にも同じジョリー・ロジャーが入ってると思うと幸せな気持ちになった
「いつ見ても痛々しいですね、このタトゥー」
「お前の背中にもおんなじモン入ってんだろうが」
「初めは痛すぎて暴れましたよ、お陰で火傷の痕が嫌いにならなくて済みました」
バサッと広げたブランケットは私と船長の体を包むには少し足りないくらい
船長の方が圧倒的に寒そうだったから、船長寄りにかけると腰に手をかけられた
「もっと寄れ、寒ィ」
「じゃあ、服借りれば＿＿＿」
船長は有無を言わせず、私の腰を自分の方へと手繰り寄せた
惜しげもなく出した私の足が、船長の細い足とぶつかって、心臓がバクバクと音を立てる
＿＿＿ちょっと、今良い雰囲気...？
「あんま...物欲しそうな目で見んな、我慢出来なくなる」
「せ＿＿！？」
ちゅ、という軽いリップ音が頬に鳴ったと思えば船長はイタズラっぽく笑う
まだ、思いを伝えてもいないのに私の気持ちはどんどん大きくなっていく
そんなことされたら、私だって期待しますよ
船長
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
