燃え盛る情熱 ページ9
*
私たちは目の前の光景にあんぐり、と口を開ける
何でオモチャが喋ってるの、何でオモチャが動いてんの...？
訳のわからない光景は、ドレスローザの国民にとってさもそれが日常であるように、誰も何も気にしない
「男が刺されたぞ！」
「あぁ...またか」
ロロノアくんが訝しげに体に糸が絡まったオモチャにその意味を尋ねると、とても恐ろしい答えが返ってきてぞっとした
「女が嫉妬深くてよく人を刺す！？怖すぎじゃないですか」
「Aもトラ男刺しそうだよな〜〜」
「え！？そんなことしませんよ絶対！」
「どうだかな、浮気されたらブスッといくんじゃねェのか？案外お前みたいな女が一番怖ェ」
「っていうか、まだそんな関係じゃありません！！」
ギャハハ、と笑う麦わら屋さんたちを軽く睨む
船長を刺すなんてあり得ない、その前に私が多分バラバラにされるだろうし
「つーか、まだってなんだよ、まだって」
「あっ...！！いや、別に深い意味は！」
「Aちゃんは可愛いなァ〜〜」
「サンジさん！！」
ロロノアくんは揚げ足を取るようにケタケタ笑うと、私の頭を豪快に撫でる
もう、今すぐここから去りたい
この人たちに付き合ってたら、疲れて１日と身が持たなそうだ
「はぁ...取り敢えず、身バレしないうちに変装を済ませましょう」
＿＿＿＿
＿＿
「ドロンッ！」
頭に乗せられた木葉からボンッ、と煙が出る
それと同時に変装用のスーツに変化する、予定だったのだけれど＿＿＿
「錦えもんさん！何ですかこの服！」
「如何にも、おなごの服でござる！」
私が身に纏ったのは、大胆に胸元が大きく開いた丈の短い黒のワンピース
違う、私が求めてたのはもっと動きやすい機能性のいい...！
下着の見えそうなくらい短い裾を押さえながら歩く私はそれとは完全に程遠い
「Aちゃん、おれは全然ウェルカムだぜ！」
「拙者もでござる！」
「うるせーな、変態二人組」
ボソッとロロノアくんが呟いて三人は乱闘を始めてしまった
はぁ、と今日何度目かのため息をついてワンピースの裾から手を離す
どうせ言っても聞いてくんないだろうし、今は兎に角麦わら屋さんに着いていこう
「待ってください、麦わら屋さん〜！」
「Aー！早く飯屋いくぞ、飯！」
さっさと飯屋に向かっていく麦わら屋さんの背中を追いかける
気のせいかお尻の辺りがスースーするけど、気にしない気にしない
「うォォオ〜〜！！見たか！今！！」
「見たでござる！！」
「お前らトラ男に刺されるぞ」
情熱は、あちらこちらで燃え盛る
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
