隣人8 ページ8
*
じゃあ、僕のお気に入りも教えてあげるよ＿＿
そう言われ、ピーターに連れてこられたのは市街にあるファストフード店
ピーターはそわそわしながら、私を空いている席まで案内した
「ここのホットドッグ凄く美味しいんだ、本当に損はさせないよ」
「本当でしょうね？」
ニコニコしながら、ジュースを差し出すピーターに意地悪を言うと、案の定彼は眉を下げる
「...何だか自信が失くなってきちゃった」
「冗談だってば」
前の学校にも、友達はいたけれど
こんな風に店に一緒に食べに行ったり、同じイヤホンでラジオを聞いたりなんてしたことがなかった
どうだったかって？
＿＿＿＿勿論、今までで最高にアメイジング
今朝、ピーターとぶつかったことを運命だなんて感じてる自分もいるくらい
何だかんだ、スパイダーマンさんに頼らなくてもピーターのお陰で楽しくやっていけそう
「お待たせ、マスタードとケチャップは好き？」
「大好き、思い切りかけちゃって」
ホットドッグの焼けたパンの良い香りと、ソーセージの香ばしい香りが鼻腔を擽る
ピーターはホットドッグに酸味の効いたケチャップとマスタードをかけると、私の方へそれを差し出した
＿＿＿友達とご飯なんて、本当に夢みたい
「Let’s eat(さぁ、食べましょ)」
私とピーターは口を大きく開けてホットドッグへかぶりつく
口いっぱいにジューシーなソーセージの肉汁が広がって
一緒に挟まった野菜もみずみずしくて美味しい
なんて最高の放課後なの＿＿＿
そう思ったのもつかの間
「ここにいる奴ら全員、手ェ上げろ！！」
大きな銃やマシンガンを持って入ってくる五人ほどの男たちは、あっという間にこのファストフード店を占拠した
あぁ、前言撤回＿＿＿
「Oh my God...」
私は手にもったホットドッグをトレーの上へ静かに置いて、頭を抱えた
ねぇ、こんなのってある？
無いわよね、普通ない、あり得ない
ただ私たちは楽しくホットドッグ食べてただけなのよ
それもまだ一口齧っただけだわ、クソ野郎
「なんて最悪な放課後なの」
友達と初めての外食が、強盗団に占拠され人質にされるヘヴィでデンジャラスなものになるなんて
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mj(プロフ) - ohhhhhh続き見たいです(TT)！！！！！！！！！！！ (11月11日 23時) (
レス) @page16 id: c09027b0bb (このIDを非表示/違反報告)
ノア - めっちゃ最高！！！続きが気になりすぎる………………！！！！ (2022年12月30日 15時) (レス) @page16 id: 4cb0fdc463 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 続きが気になりすぎる……更新されていなくても読んでしまう……！！！！ (2022年11月3日 23時) (レス) @page16 id: 44cbacd699 (このIDを非表示/違反報告)
リノン - めっちゃ面白いんだけど笑笑 (2021年11月18日 2時) (レス) @page16 id: 857cfc6855 (このIDを非表示/違反報告)
夢者(プロフ) - なんて素晴らしいお話なんでしょう、更新停止であっても私は繰り返して読ませて頂きます、 (2020年8月15日 0時) (レス) id: f5c9ee6f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年7月21日 23時
