隣人15 ページ15
*
あの事件から１ヶ月＿＿
僕たちはその日を境に、距離を少しずつ縮めていった
Aは僕たちのアカデミック・デカスロンの部活動にも入って、ネッドを初め、MJやユージーンとも仲良くなった
それに、入ってきた時のクールさは少し薄れて、服もミニスカートなんか履いて
もう、男子はメロメロ＿＿＿彼女も今ではマドンナ的存在
僕としては、他の男子と一緒にAが笑っているのを見ると少しモヤモヤするけれど
そんな感じで、僕はAに正体がバレることもなく週末や放課後には二人で出かけるくらいの仲にはなっていた
「ピーターってば」
「え！！あ、なに？」
「ずっと呼んでるのに、よそ見ばっかりして...考え事？」
カフェテリアで中身の失くなったコップのストローをずっと吸い続けていると、向かいに座ったAが笑って僕を突っついた
う〜〜〜、可愛い、可愛すぎる
「な、なんでもないよ。それよりどうしたの？」
「あのね、ユージーンの家で何かパーティーをするらしいんだけど、ピーター一緒に行ってくれない？」
「ユージーンの家で？」
ユージーンはお金持ちで、何かと僕に突っかかってくる、僕としては苦手なヤツ
彼がAに気があるのは態度を見てて分かってるし、そのパーティーでお近づきになろうとしてるのも分かった
そんな彼女からの誘い、滅多にないチャンスだ
「勿論、行くよ。」
「ありがとう、私も一人では行く気無かったんだけど。ピーターが来てくれるなら安心」
「えっ...！？それって＿＿＿」
僕は周りに人がいるのも忘れて立ち上がる
ガシャン、と食器が音を立てたけれど、気にしない
「日曜日、夕方５時に家で待ってる」
Aは魅力的に笑ってMJの方へ走っていった
放心状態の僕に、ずっと隣に腰かけていたネッドが声をかける
「君たちって、あれで付き合ってないんだね。ホントに不思議だよ」
「どどど、どうしよう、ネッド！！Aからパーティーに誘われちゃったよ！そ、それもあんな...！」
「でも、ユージーンのパーティーだろ」
「そ、それは関係ないよ！Aの最後の言葉聞いた？！」
Aの意味ありげな言葉に完全に自惚れる僕
ネッドはそんな僕を見つめて、大きなため息をついた
「ホントに...何もないといいけどね」
ネッドのその呟きが現実になるなんて
浮き足立っていた僕は、知る由もなかった
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mj(プロフ) - ohhhhhh続き見たいです(TT)！！！！！！！！！！！ (11月11日 23時) (
レス) @page16 id: c09027b0bb (このIDを非表示/違反報告)
ノア - めっちゃ最高！！！続きが気になりすぎる………………！！！！ (2022年12月30日 15時) (レス) @page16 id: 4cb0fdc463 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 続きが気になりすぎる……更新されていなくても読んでしまう……！！！！ (2022年11月3日 23時) (レス) @page16 id: 44cbacd699 (このIDを非表示/違反報告)
リノン - めっちゃ面白いんだけど笑笑 (2021年11月18日 2時) (レス) @page16 id: 857cfc6855 (このIDを非表示/違反報告)
夢者(プロフ) - なんて素晴らしいお話なんでしょう、更新停止であっても私は繰り返して読ませて頂きます、 (2020年8月15日 0時) (レス) id: f5c9ee6f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年7月21日 23時
