泣けよ ページ48
*
「早速だ死んじまったぞモネ！！」
シーザーの部下へ伝えられた電伝虫によると
ロロノアくん、ガイコツさん、サンジさんの心が入ったナミさんが"殺された"ということだった
「そう...うふふふふ、それは期待はずれ。ローとAと同じ最悪の世代で政府が黒ひげに劣らず危険視してる一味よ」
「"完全復活"なんて仰々しく記事になっていたからもっと骨のある奴らかと＿＿＿＿ね？ロー、A...」
瓶底のような眼鏡の奥にある鋭い瞳が、私と船長をジトリと見定める
完全に、私達が"彼ら"を呼び込んだのだと疑われているようだ
「＿＿よく知ってるんじゃない？二年前のシャボンディ、そしてマリンフォードで貴方たちは"麦わら"と二度関わってる」
「A...貴方はローと違って慈悲深い性格、麦わらを逃がすためとは言えマリンフォードで何をしたのか＿＿知らない者は居ないはずよ？」
確かに、私はマリンフォードで＿＿
"大太刀、大演舞陣＿＿新・真・気鋭...！！"
麦わら屋さんを逃がすため
元帥、大将、その他海軍に向けて無差別攻撃を行った
モネは、私が彼に肩入れしていると思っている
「なに？お前が呼び込んだって事はねェよな...ローよりもA、てめェは怪しいとずっと思ってたぜ」
「...玄関ではち合わせるまであいつらが研究所に捕らわれてるなんて知らなかったと言ったろう」
「それに、Aは俺のクルーだ。もう9年も一緒に居る、コイツの性格くらい把握している...コイツの心臓はいつでも俺の手中にあるんだ」
俺がいつでも殺せる＿＿＿
私を庇ってくれていると分かってはいても、その言葉は本気でそう言っているのではないか、と思うほど冷たい
シーザーは"仲間殺しを平気で宣言する非道な船長"に気を良くすると、それ以上変に疑うことをしなかった
「悪かったな」
「いえ＿＿＿私、お邪魔みたいですし...退室してますね」
「あァ」
私はこっそり耳打ちして、シーザーの部屋を出る。船長は私の力が必要だ、と言ってここへ私を呼んだけど
モネのお陰で変に疑いを招く事態になってしまった
船長の目的を達成するための力になりたい...心ではそう思っていても、船長には助けられてばかり
あの日、船長が私を見つけてくれてから
私は船長に助けられっぱなしだ
絶対に弱音は吐かないと決めたのに＿＿
不甲斐なさ過ぎて、零れた涙がコートに染みを作った
ゴシゴシ、と濡れ続ける目元を拭う
「もう、泣かない」
寄りかかったぶ厚い鉄の扉は冷たい筈なのに
じんわりと優しい暖かさが私の背中に伝わった
「...泣きたきゃ俺の前で泣けよ、バカ」
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さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 面白くてやばいです。助けてください。お気に入りしました。 (2019年10月5日 22時) (
レス) id: abf0c2270e (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - Nonさん» コメントとご指摘ありがとうございます！！完全にこちらの誤字です〜！教えて頂いてありがとうございます！！ (2019年9月1日 17時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
Non(プロフ) - いい作品見つけました！！！！続編でも更新頑張ってください！あと、誤字を見つけたのですが、バーソルミュー・くまではなく、バーソロミュー・くまだと思います！ (2019年9月1日 17時) (レス) id: 2597f31088 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！！元気になるコメント頂けて、創作意欲も沢山湧いてきます！！これからもよろしくお願いします(^^) (2019年8月21日 21時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつもキュンキュンさせてもらってます！大好きですこの作品！夢主ちゃんとローの信頼し合ってる良い関係性がひしひしと伝わってきます！この作品の更新が生きる糧です！（笑）更新楽しみにしてます！ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 2240d01519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年8月17日 11時
