終演 ページ27
*
海兵の叫びと赤髪の登場により、俺たちは何とか戦乱から抜け出すことが出来た
Aは能力で体力を消費し過ぎたのか、肩で息をしている
大丈夫か、と声をかけようとした時
そいつはバッ、と顔をあげて麦わら屋さんーー！！と叫びながらオペ室へ入っていった
俺たちの前で弱いところは決して見せない
億越えだから、ルーキーだから、戦闘員だから
そういう建前ではなく...それはあいつの本質が
"目の前で人が倒れてたら自分が死に際でも助ける"
という海賊に似合わないものであるからだ
俺はAのそういう所が気に入っているのだが
赤髪から道化のバギーが運んできた麦わら屋のトレードマークである、麦わら帽子を受け取って俺はオペ室へと入った
血だらけで横たわる麦わら屋は白目を剥いて、最早そこに自我はない
航海士のベポ、操縦のジャンバール以外のクルー全員に"医者"として、俺は声を張り上げた
「やるぞ＿＿＿てめェら」
大きく揺れる我がポーラータング号のオペ室でこれから何時間にも及ぶオペが始まろうとしていた
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
私は大きく息をついて、沢山の機械に繋がれて辛うじて息をする麦わら屋さんの手をしっかりと握っていた
その手はゾッとするほど冷たく、寂しい
「麦わら屋さん...」
「A、船長が呼んでる」
俺が見とくから、とペンギンは優しく背中を撫でながら私を外へと連れ出した
甲板では王下七武海のボア・ハンコック、そして顔の大きなオカマと船長が何やら喋っているのが見えた
「A、麦わら屋は」
「何とか今は落ち着いてます。呼吸も、何とか」
「そなたも医者なのか...？」
「いえ、私は...」
ハンコックさん、近くで見るのは初めてだけど...なんて美しさ
ぽぽぽ、と顔を赤くしていると顔の大きなオカマさんがあまりの目力でこっちを見るので、怖くなって船長の後ろに隠れた
この人たち麦わら屋さんと、一体どんな繋がりなんだろう...？
「あぁ、お前が気になってた麦わら屋と火拳の関係＿＿ソイツに聞けよ」
「え？」
「ヴァナータ！！何処かで見たような顔立ちね...でも、今は思い出せないわ」
ソイツと呼ばれたオカマさんは私の顔をじっ、と見ると大きくため息をついた
私はこんな大きなオカマさんに会ったのは初めてだ
その後、私は麦わら屋さんがエースさんの弟だったことを知った
麦わら屋さん...頑張れ...
未だ彼の眠る寂しい船内を、私はぼうっと見つめては無事を祈るしか出来なかった
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さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 面白くてやばいです。助けてください。お気に入りしました。 (2019年10月5日 22時) (
レス) id: abf0c2270e (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - Nonさん» コメントとご指摘ありがとうございます！！完全にこちらの誤字です〜！教えて頂いてありがとうございます！！ (2019年9月1日 17時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
Non(プロフ) - いい作品見つけました！！！！続編でも更新頑張ってください！あと、誤字を見つけたのですが、バーソルミュー・くまではなく、バーソロミュー・くまだと思います！ (2019年9月1日 17時) (レス) id: 2597f31088 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！！元気になるコメント頂けて、創作意欲も沢山湧いてきます！！これからもよろしくお願いします(^^) (2019年8月21日 21時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつもキュンキュンさせてもらってます！大好きですこの作品！夢主ちゃんとローの信頼し合ってる良い関係性がひしひしと伝わってきます！この作品の更新が生きる糧です！（笑）更新楽しみにしてます！ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 2240d01519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年8月17日 11時
