【ワンピース】 SHAMBLes 【トラファルガー・ロー】

"12人" ページ1

麦わらの一味がシャボンディ諸島へ上陸して数時間後＿＿

彼らは『海底の楽園』と呼ばれる、魚人島へ行くため船にコーティングをしてもらおうと、コーティング職人を探していた


魚人のハチに連れてこられた、"シャッキーのぼったくりBar"の店長であるシャッキーより、彼らは衝撃の事実を聞くことになる




「私の情報網によると...キミ達が上陸したことでシャボンディ諸島には...12人！！"億"を越える賞金首がいるわ」



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21番グローブ



「ちょっと船長？聞いてます...？」


目の前で行われる激戦に頭を抱えながらも、私は木箱に腰かけ、高みの見物を決め込んでいる船長の肩を叩いた

ギロリ、と一睨みして船長は再びその激戦に目を移す
その睨みは人を殺せそうなほど鋭い、それが仲間に向ける眼ですか。そうですか。



「あのですね、船長。今シャボンディ諸島には私たち以外にも億越えのルーキー達が集まってて＿＿＿怪僧と殺戮武人の観戦してる場合じゃないんですよ」

「んな分かりきってること、イチイチほざくな...お前も大人しく見てろ」



根気強く危機を知らせても、船長は目の前の激戦にほくそ笑むだけ
あーあー、なんて趣味の悪い...

そんな感じで押し問答を続けていると、常識人かは分からないけれど、その激戦を止める者が現れて、私は感嘆の声を漏らす

よかったぁ...私以外にも常識人がいて



「落ちた海軍将校＿＿ドレーク屋か」

「って、感心してる場合じゃ...ほら、私たちもまだ買い出し残ってるんですから！」



激戦が終わり、つまらなさそうにそう呟く船長の肩を引っ張っていると、目の前をドレーク屋さんが通りすぎていく

わ...この人、凄いいい匂いする



「今、いいとこだったのに」

「ドレーク屋...！！お前、何人殺した？」



挑発的な笑みを浮かべる船長に私も頭を抱えるしかなかった
ドレーク屋さんは片眉を上げて私たちを見る



「死の外科医トラファルガー・ロー＿＿＿懸賞金2億ベリーと...」



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「切断屋A、懸賞金1億2000万ベリー＿＿＿＿これで全員よ」

「"偉大なる航路"の入り口から山ほど入ってきた海賊団は今はもう数えられるほど」

「この中の誰かが次世代の海賊達を引っ張っていく存在に成長するかもね」




それがルフィか、はたまた他の海賊か
それは誰にも分からない、しかし

その素質を持つ新星達が今＿＿ここ、シャボンディ諸島に集っているのは確かであった

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