二十一周目 ページ21
*
「あのガキ...エース、って言ってたが一体＿＿＿＿」
「Aはおれの友だちだ！...Aは、エースのこと、すっげー好きだった、から」
「あぁ...」
私は重体なので、と布団に寝かされたまま天井を睨み付けていた
ルフィやエースくん、サボくんは海賊になりたいって言ってた
私も、夢を持ってていいな、と思ったし
みんなの夢は応援したいと思ってた
でも、ブルージャムのような海賊はこの先の海に沢山いるだろう
＿＿＿今回みたいなことが、この先みんなに...
「おい！！みんな！！二人が帰ってきたぞ！！」
ピク、と肩が跳ねる
目からはさっきと同じように＿＿＿＿いや、さっきとは違う喜びの涙がダバリ、と溢れだす
よろよろ、と起き上がって外へ出ると、私の心配の種は大きな体の女の人＿＿＿(多分、この人がダダンさん)を地面に下ろしていた
この人もボロボロ...！！
でも申し訳ないけど、それより＿＿＿＿
私は背負ってきた主が血だらけでフラフラと立っているのを見つけて咄嗟に飛び付く
「エ〜〜〜〜ズぐゥ〜〜〜〜ん"！！！」
抱きついたエースくんは、傷だらけで血もいっぱい出てて
だけど、その体は温かくて＿＿＿生きてて良かったって、本当に思った
もう、絶対に離したくないと...思った
「A...おれは、お前に伝えたいことがいっぱいある」
「...な"に？」
エースくんは私の胸の中から真っ赤にした顔を苦しそうに出すと、私の頬に手を当てた
突然の仕草に、ドキッと心臓が跳ね上がる
私は、動揺した素振りを見せず、エースくんの顔を見つめた
「でも、まず一個。おれは、生きて必ずここへ戻ってきたら絶対に言うって決めてたことがある」
「おれは、お前がすきだ。」
「もう、お前を絶対にこんな目に遭わせねェ」
「だから、ずっと、おれの傍にいてくれ...！」
私は人目も憚らず、エースくんの傷だらけの頬に唇を落とす
ちょっぴり血の味がして、でもなぜか甘かった
＿＿＿＿私って、やっぱりだめだ
こんなに好きな子が怪我してるのに
痛い思いをしているときに、嬉しいだなんて
私は真っ赤になって動揺するエースくんの顔を両手で優しく包み込んだ
「エース...私も、エースのこと好き」
「私を、一生離さないで...」
私、嬉しいよエース
家族もいない私に、傍にいて欲しいなんて
求めてくれて、ありがとう
好きになってくれて、ありがとう
愛してくれて＿＿＿＿ありがとう
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りの - 本当に最高の作品でした😭もしよろしければ、「もしエースが死なずに世界を一周して帰ってきたら」の話も作って欲しいです！ (2022年8月9日 23時) (
レス) @page31 id: a323a51480 (このIDを非表示/違反報告)
お布団 - マジで泣きました、ほんとにこんなに素敵な作品を読ませていただきありがとうございます(´TωT｀)涙が止まりません(´；ω；｀) (2022年4月18日 22時) (レス) @page31 id: 69ffeb4779 (このIDを非表示/違反報告)
chocolate123112(プロフ) - コメント失礼致します。私占いツク読んで初めて泣きました(；；)素敵な作品ありがとうございます。これは書籍化されるべきだなと思いました！^^ (2019年9月12日 7時) (レス) id: d1b3e3b53e (このIDを非表示/違反報告)
ミケ(プロフ) - 番外編ありがとうございます！涙ぐみました。手紙…やばいですね。この後を想像するのもすごく楽しいです！番外編最高！！！ (2019年9月11日 2時) (レス) id: 5ea4295e7e (このIDを非表示/違反報告)
ミケ(プロフ) - コメント失礼します。素敵な作品をありがとうございました。とても感動しました。要望ですが、後日談や番外編などが読みたいです！例えばお墓参りとか……ご検討の程宜しくお願い致します！！本当にありがとうございました！！！ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 5ea4295e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年8月24日 19時
