三周目 ページ3
*
朝から、嫌な予感はしていた
ルフィは何故か早朝から飛び出してどっか行くし＿＿＿
森が、何かざわざわしてやがる...
まるで余所者が入ってきた、と訴えてるみたいに
「おい、エース。エース！」
「うおっ...なんだよサボ」
トンッ、と肩を叩かれてドキリと心臓が跳ねる
警戒心の強いおれが、ぼーっとすることなんざあんまりない
サボも何か嫌な感じを感じ取ったのか、訝しげにおれを見た
「なぁ...さっきからあっちの方うるさくねェか？」
「あぁ...嫌な予感が的中したか」
この場所を知っているのはおれ達以外は＿＿＿ルフィだけだ
まさか、アイツ...おれ達の隠れ家に誰か連れて来やがったのか？！
「エース〜〜！！サボ〜〜〜！！」
「エース？サボ？友達の名前？」
「ふたりはおれの友達で、兄弟だ！！」
やっっっぱりあの野郎...！！！
それに、女の声だ...あのルフィが女と知り合い？
いやいやありえねェ、おれもサボも女の知り合いなんていねェのに＿＿＿
「エース〜〜！サボ〜〜！！降りてこいよ〜！！」
「ルフィ！てめェ...おれ達以外の奴をここに、つれ、て...」
初めてソイツを見たとき、からだに電流が走った
頭のてっぺんから爪先まで、ビリリッとシビれて...
初めての経験に、おれはルフィの手を握る女が悪魔の実の能力者かと思ったくらいだ
隣のサボを見ても、この痺れに苦しんでいるような感じじゃねェし
おれだけ...か？
「おい、エース！なんかルフィがすっげェ可愛い女の子連れてきたぞ」
「あ...あぁ」
「行ってみようぜ！」
サボ！と止める間もなく、サボは木を降りて女とルフィの元へ走っていく
サボのやつ、さっきまで警戒してたくせに
「ルフィの友達のAです。君がサボくん？」
「おう、ルフィ！お前女の子の友達なんていたのかよ〜！」
「ししし！A可愛いだろ！」
「ちょっと、ルフィ！」
少しくらい警戒...しろよ
でも、口に手を当てて笑う女はとても強いようには見えなくて、そうただの女だ
ちょっと、ちょっとだけ可愛いけど
「おい、エースも降りてこいって！」
「ルフィの友達だぞー！」
「あの子がエースくん？」
おれを見てにっこり、と笑う女
降りてこい、と急かす二人に仕方なく木を降りた
その時の女はおれよりもまだずっと背が高くて
笑顔が可愛らしい、そんな奴だった
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りの - 本当に最高の作品でした😭もしよろしければ、「もしエースが死なずに世界を一周して帰ってきたら」の話も作って欲しいです！ (2022年8月9日 23時) (
レス) @page31 id: a323a51480 (このIDを非表示/違反報告)
お布団 - マジで泣きました、ほんとにこんなに素敵な作品を読ませていただきありがとうございます(´TωT｀)涙が止まりません(´；ω；｀) (2022年4月18日 22時) (レス) @page31 id: 69ffeb4779 (このIDを非表示/違反報告)
chocolate123112(プロフ) - コメント失礼致します。私占いツク読んで初めて泣きました(；；)素敵な作品ありがとうございます。これは書籍化されるべきだなと思いました！^^ (2019年9月12日 7時) (レス) id: d1b3e3b53e (このIDを非表示/違反報告)
ミケ(プロフ) - 番外編ありがとうございます！涙ぐみました。手紙…やばいですね。この後を想像するのもすごく楽しいです！番外編最高！！！ (2019年9月11日 2時) (レス) id: 5ea4295e7e (このIDを非表示/違反報告)
ミケ(プロフ) - コメント失礼します。素敵な作品をありがとうございました。とても感動しました。要望ですが、後日談や番外編などが読みたいです！例えばお墓参りとか……ご検討の程宜しくお願い致します！！本当にありがとうございました！！！ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 5ea4295e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年8月24日 19時
