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「あ、A!おはよう!」



「おはようございます。」



待ち合わせ場所へ行くと、炭治郎さんが手を振ってくれた。



「他の方々は……?」



「まだ来てないみたいだな。俺が待ちきれなくて早くから出ちゃったから……」



「……待ちきれなかった?」



私と行くの、楽しみにしてたの?



「楽しみに、してくれたんですか?」



「あ、ああ!」



「ふふ、ふふふっ。」



「な、なんで笑うんだ!?」



嬉しくてニヤニヤが止まらない私に、炭治郎さんが戸惑い頬を赤くする。



「んふ、楽しみにしてくれてたのが嬉しかったんです。」



そのとき。



「おーい炭治郎!」



少し聞き覚えのある声に振り向くと、歩いてくる黄色の塊と猪頭が見えた。



「善逸!」



「待ってお前が紹介したいのって女の子だったの!?嘘でしょなんでいってくんなかったの!?」



と、言うなり走ってくる黄色に、猪頭も走り出す。



「言ってなかったか?」



「うん言ってなかった、伊之助もひどいと思わない!?」



「いや、思わねえ!」



「そっか、お前に聞いたのが間違いだったよ!……て、その子!」



どうやら黄色の物体はカナヲへの八つ当たりを止めたあのうるさい金髪頭だったらしい。



だが今はあまり癪に触らない。



姉さまと仲直りして心に余裕が出来たからだろうか。



「……どうされました?」



微笑むと、金髪頭は肩を揺らした。失礼な。



「善逸、この子は悪い子じゃないんだ。前はそういう噂はたってたけど、それは理由があるんだ。

だから、あとでゆっくり話すから、とりあえず落ち着いてくれないか!」



炭治郎さんの肩をつかみガクガクと揺らす金髪頭に炭治郎さんが言うと、金髪頭は動きを止めた。



「へ、へぇぇ。ヨ、ヨロシクネ〜……」



あまりの怖がりっぷりに、私の悪評はこんなに広まっているのかと苦笑いが出た。



「えっと、これでみんな集まったのですか?」



「そうだな。じゃあ行こうか!」



さっそく甘味処に行くことになった。

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ゆいな(プロフ) - 「胡蝶家末妹は出来損ない」がすきでみてみたんですけど、仲直りしたバージョンもみてみたかったので最高でした!! (2020年9月11日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - tearさん» そう言っていただけると嬉しいです!読んでくださりありがとうございます! (2020年5月3日 10時) (レス) id: 605ee28b22 (このIDを非表示/違反報告)
tear - 小夜子さんの作品につながっていてとても読みやすいし繋げ方が凄いなと思いました!これからも頑張ってください! (2020年5月3日 2時) (レス) id: 3464928215 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 小夜子さん» あああ、見てくださってありがとうございます!作者様の作品が素晴らしいから想像が膨らんだんです!褒めてくださって光栄です! (2020年5月1日 11時) (レス) id: 605ee28b22 (このIDを非表示/違反報告)
小夜子(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございます!夢主が生きていた、しのぶさんと和解したというifストーリー、とても興味深く面白かったです!!最終的にハッピーエンドの物語も素晴らしいですね!感動できる、もうひとつの物語をありがとうございました! (2020年5月1日 11時) (レス) id: 0e3f862edb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月1日 11時

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