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「あっ、そうだ……傷が治ったら甘味処に行かないか？」
「え。いいんですか？」
「うん。紹介したい仲間がいるんだ。一人はもう会ったことがあると思うけど。」
「ふふっ、どんな方たちなんでしょう。」
炭治郎さんの仲間……きっと優しい人ばっかりなんだろうなぁ。
思わず笑うと、炭治郎が嬉しそうにいう。
「やっぱり君は、笑っているのが一番だな。」
「あ、ありがとうございます……？」
「うん、悲しい顔は似合わないぞ。いつもみたいに悲しそうな匂いがしないし、俺は嬉しい。」
「悲しそうな匂い？」
「ああ、俺は鼻がいいんだが、いつも君からは悲しい匂いがしていた。」
もうそれ鼻がいいってだけじゃないでしょ。
すごくすごく鼻がいいんでしょ。
「炭治郎さんはすごいんですね。」
「ああ、ありがとう。」
炭治郎さんが頬がちょっと赤くして笑う。
太陽のように笑う人だな、会ったときから。
炭治郎さんと甘味処に行くのを楽しみに待っていると、数カ月たってやっと回復した。
炭治郎さんと一刻も早く行きたいがために激痛に耐え暇にも耐え抜いたので、回復する予定通りに回復することができた。
途中で炭治郎が大怪我して蝶屋敷に来たが、私より回復が早く、先に機能回復訓練を始めているらしい。
「今日は炭治郎くんとのでえとですね〜」
さっきから姉さまが茶化してくる。
「んもう、姉さま、あんまりからかわないでくださいよ？今日二人だけじゃないんですし。」
「ふふっ、すみません。Aにもようやく好きな子が出来るなんて、嬉しいじゃないですか。」
カナヲも炭治郎さんが好きだと聞いたのだが、姉さまはどちらも平等に応援してくださる。
「ありがとうございます姉さま。……そろそろ行ってきますね。」
蝶屋敷の門前で待ち合わせとなっているため、そろそろ行こうと立ち上がる。
「いってらっしゃい。明日からは炭治郎くん達の機能回復訓練に合流しますから、楽しんできてください。」
「はい、行ってきます。」
私が門へ行く途中、カナヲと鉢合わせた。
「ねえ。」
カナヲはこちらを振り向く。
「私、今までのことは悪いと思ってる。ごめんなさい。
だけど、炭治郎さんはお互い遠慮しないで行く気だから。」
カナヲは少し間をおいて頷くと、行ってしまった。
え、今、ちょっと頬赤くしなかった？
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ゆいな(プロフ) - ｢胡蝶家末妹は出来損ない｣がすきでみてみたんですけど、仲直りしたバージョンもみてみたかったので最高でした！！ (2020年9月11日 18時) (
レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - tearさん» そう言っていただけると嬉しいです！読んでくださりありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: 605ee28b22 (このIDを非表示/違反報告)
tear - 小夜子さんの作品につながっていてとても読みやすいし繋げ方が凄いなと思いました！これからも頑張ってください！ (2020年5月3日 2時) (レス) id: 3464928215 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 小夜子さん» あああ、見てくださってありがとうございます！作者様の作品が素晴らしいから想像が膨らんだんです！褒めてくださって光栄です！ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 605ee28b22 (このIDを非表示/違反報告)
小夜子(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございます！夢主が生きていた、しのぶさんと和解したというifストーリー、とても興味深く面白かったです！！最終的にハッピーエンドの物語も素晴らしいですね！感動できる、もうひとつの物語をありがとうございました！ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 0e3f862edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2020年5月1日 11時
