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私が怪我して数日たった日。
「……！？」
目を覚ますと、私は炭治郎さんの妹に頭を撫でられていた。
「あっ、あの時の鬼！仕返ししにきたの！？やっぱ鬼はみんな変わんな……うっ……」
ガバっと飛び起きると傷口に響いたのか、激痛が走った。
「ごめんな、勝手に入って。」
炭治郎さんも真横に座っていた。
「炭治郎くんは私が許可したんです。」
「姉さま……」
姉さまはなぜこの鬼を斬らないんだ？姉さまは鬼を憎んでいるし、今頃とっくに斬ってるはずなのに……
「姉さま、なぜ鬼がここにいられるのか、説明していただけないでしょうか。」
「そうですね。あなたは禰豆子さんのことは伝えられていませんでしたね。」
姉さまは事情を話してくれた。この鬼は2年間も人を食べずにいたのだと。
そして人を食べないでいられるこの鬼は、鬼殺隊にとって鬼舞辻を倒すなにかしらの影響になるだろうと。
「禰豆子にとって人間は家族だ。絶対に襲わない。」
「そう、なんだ。そんな鬼もいるんですね。」
私はやっぱり鬼は嫌いだけど。
「禰豆子って言うのね、あなた。この前はごめんなさい。」
私は禰豆子の頭を撫でると、禰豆子も私の横で寝っ転がって私に笑いかけた。
「！A……」
炭治郎さんと姉さまが言うなら、禰豆子を信じてみてもいいかもしれない。
「認めてくれるのか？」
「うん。」
「ありがとう、A。
あとこの前はすまなかった。君は禰豆子について知らされてなかっただけなのに、強く言ってしまった。」
「いいんですよ、炭治郎さん。誰にだって間違いはあります。私こそ、禰豆子さんに斬りかかってしまい、すみませんでした。」
「やっぱり君は優しい子なんだな。」
炭治郎さんが私の頭を撫でる。
私の顔が真っ赤になっていくのが分かる。
「あら……では、私は他の隊士のほうを見てくるので、失礼しますね？」
「はい！」
「ね、姉さま……？」
姉さまが私をみて悪戯っ子のような顔で頑張れ、と言葉を発さず言った。
ますます顔に熱が集まる。
「どうしたんだ、熱か……？」
炭治郎さんが私を心配してくれた。
「な、なんでもないです！」
「そっか。ならよかった。」
炭治郎さんが鈍感で助かった。
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ゆいな(プロフ) - ｢胡蝶家末妹は出来損ない｣がすきでみてみたんですけど、仲直りしたバージョンもみてみたかったので最高でした！！ (2020年9月11日 18時) (
レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - tearさん» そう言っていただけると嬉しいです！読んでくださりありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: 605ee28b22 (このIDを非表示/違反報告)
tear - 小夜子さんの作品につながっていてとても読みやすいし繋げ方が凄いなと思いました！これからも頑張ってください！ (2020年5月3日 2時) (レス) id: 3464928215 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 小夜子さん» あああ、見てくださってありがとうございます！作者様の作品が素晴らしいから想像が膨らんだんです！褒めてくださって光栄です！ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 605ee28b22 (このIDを非表示/違反報告)
小夜子(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございます！夢主が生きていた、しのぶさんと和解したというifストーリー、とても興味深く面白かったです！！最終的にハッピーエンドの物語も素晴らしいですね！感動できる、もうひとつの物語をありがとうございました！ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 0e3f862edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2020年5月1日 11時
