学園の王子に目付けられた！！2【stpr】

53話● ページ5

そのまま昼休み…



『よーし…縫うか！』

干していたビブスが乾き、穴が空いてるのを縫うという不器用な私にとって地獄のような作業だ

ま、男だらけの部活だし縫ってくれる人がいないのも納得…

そういや、今週の大会に向けてみんな頑張ってるなぁ。遠征代も無駄にかからないし…

遠征は先生が連行しないからマネージャーの私が1番大変なのよね。

あーあ、先輩と一緒に行くなんて嫌だなぁ…



ﾁｸｯ

『痛っ…』

考え事をしていると、針が指に刺さってしまった。とは言っても、少しチクッとしただけなので、舐めれば治るだろう


『アホだな自分…』ﾍﾟﾛ

るぅと「何してるんですか」

『うわあ！？』ｶﾞﾀ


いつの間にか隣にいたるぅとに驚き、その衝撃で椅子から落ちてしまった


るぅと「あははw驚きすぎ」

『いって…いつの間に』

るぅと「ドア、空いてたんで」




そういや、ドア閉めてなかった




るぅと「それ…部員の」

『あ、うん。穴が空いてるのを縫って欲しいって言われたから』

るぅと「じゃあ、その指は」

『これはさっき刺さっちゃって…』

るぅと「馬鹿なんですか！？なんで手当しないの！」

『いやこれくらい舐めとけば治る…』

るぅと「ほんっとに馬鹿なんですね！保健室行きますよ！」


座り込んでいる私の腕を引き、被服室から保健室に連れていこうとする

まって、保健室ってあいついるんじゃ…


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


さとみ「お」

『…』

さとみ「そんな顔しなくても襲わねぇよ」

『この前おそわれかけたんですが』

るぅと「は」




るぅとくんは握っている私の手を一向に離そうとしない




さとみ「で、なんか用があってきたんだろ？」

『絆創膏下さい』

さとみ「おう、ちょっとまってなあ」


･････


さとみ「ほれ」

『ありがとうございます』

るぅと「早く帰りますよ」

さとみ「え…るぅとつめたーい」



この2人って仲悪いのかな()




『あ、そういや私今週遠征します』


なぜ今言った私


さとみ「…部活？」

『はい』

るぅと「はあああ！？男しかいない部活の！？」

『先生いないのでマネージャーが行かないと…』

さとみ「馬鹿っ！絶対いくな」

『えー』



でも、私が行かないところん先輩絶対危なっかしいし…



とりあえず、部活の様子を見てみるか…

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