学園の王子に目付けられた！！2【stpr】

55話● ページ7

貴方side



『ふぅ…』

部活の後、ビブスを洗濯し、それを干すというめんどくさい作業をしていた
実は、両親の出張はまだ続いていて、1ヶ月間家にいないらしい。


『…タイミングがなぁ』


来週の遠征に沿って、部員はみんな慌てている
部活の時間もいつもより長くなり、部活が終われば部室でヘタレている

転校してきてから1ヶ月を経とうとしている
今の学園生活に不満はない…のだが

いつか、先輩たちの彼女に復讐されそうで怖い
女の独占欲は強いって言うし
そうだなぁ…とりあえず、女の子のお友達が欲しいです


『干し終わったぁ…』


明日来た頃には乾くよね
今日は花に水やりをしたらもう帰ろう


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


『わっ…！』


花壇の近くによると、既に芽が出ているチューリップが何本か咲いていた

嬉しくてついつい舞い上がる
自分が育てた花がこうやって成長すると嬉しくなるものだ


『水やりしなきゃ』


ジョウロを持って丁寧に水やりをする









莉犬「A」

『あ、莉犬』



背後から声を掛けられたのは莉犬
体育着を着ていたので部活終わりだったみたい



莉犬「あ、芽が出てる」

『うん！この調子だとすぐに咲きそう！』

莉犬「…忘れてないよね、この前の約束」

『あっ…』



赤いチューリップが5本咲いたら莉犬とデート
私の頭の中からそれは消えることなはなかった



莉犬「もう、忘れてるって顔してる！」

『忘れてないよ…！』

莉犬「言っとくけど、俺本気だからね！？本気でAの事好きなんだからね！」

『…え』

莉犬「あっ…//」



今のって…告白…だよね？



莉犬「ああえとこれは…///」

『…うん』





＼＼ きまづい ／／





莉犬「おれ、本気だから…！Aの事転校してきた時から見てたし、仲良くしていた自身もあるし俺は幸せにできる自信があるよ！返事は今じゃなくてもいいから…俺と…」


その先の言葉は聞こえなかった
なぜなら



さとみ「はい、この先は聞いちゃだーめ」



さとみ先輩に両耳を手で塞がれたからだ






莉犬「っ…！」

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