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2.ピアス ページ3





「あれ、ピアス増えてる」


食事を終え風呂に入っているとふと万理の視界にはAの耳が。
昨日までは無かったはずの無機物なソレはキラリと彼の耳で光っていた。


「あぁ、うん。ずっと片方だけだったから今日開けてもらった」


わしゃわしゃと自身の少し長い髪を洗いながらも適当に返事をすれば少し不満げな彼。
どうせ開けたかっただとか言うんだろう。


「誰に開けてもらったのか聞いてもいいよね?
お前の事だしどうせ病院に行ったわけじゃないんだろ」


Aの予想は大当たりだった。
自分じゃない誰かが彼の耳にピアスを埋め込んだと思えばそれは不快極まりないもので。
少しむくれながら彼に尋ねればクスリと笑われてしまう。


「万理が帰ってくるの遅いのが悪い。
今日久しぶりにモモに会ったからそん時にな」


“モモ”と言葉を聞けば少し安堵するのと同時に黒いモヤモヤを感じた。
もちろん純粋な少女でもない万理はそれが嫉妬だとしっかりと理解している。
それ故か髪を洗い流し終えたらしいAを引き寄せればそのまま首筋に噛み付いた。


「いっ……つ、ぁ……お前嫉妬する度に噛み付くの辞めろよ……」


噛み付いた所を愛おしそうにゆっくりと舌を這わせる万理に馴れない痛みのせいか涙を浮かべながらも声を掛けるが、あまり意味ないと言うことなどAはとうの昔に知っていた。


「お前がわざわざ嫉妬させるようなこと言うからだろ」


未だに拗ねたような口振りの万理にお前が嫉妬しすぎなの、と呟きため息を零した。




3.最悪→←1.彼



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蓮苑クン - 最高です!是非是非続きが読みたいです! (2020年11月20日 9時) (レス) id: 6c5b1abd24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煽りんご | 作成日時:2019年6月3日 17時

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