Lovely Xmas【緑】

Lovely…14 ページ14

神山side






待ち合わせ場所は駅の前やけど、
もう着くって連絡きて待たせるのもあれやから
駅の中で待ってもらうことに。


プレゼントをバックに入れて、町から聞こえる
鐘の音を聞きながら駅へと走る。


走ったから五分くらいで
待ち合わせ場所に着いた。



待ち合わせした駅の階段の下に行くと、
白いコートをきて
頬を少し赤く染めながら待つAがおる。


やばい、想像以上に可愛ええ。







「お待たせ」







俺が声をかけると
ぱぁっと花が咲いたような笑顔になるA。


俺、今からこんな可愛ええ子とデートするん？

…やばいやん。







「めっちゃ可愛ええんやけど。
他の奴に見せたくなくなるやん」

『あ、ありがと。智くんこそ、
かっこよすぎて他の人にとられちゃいそう…』







顔を真っ赤に染めながら、
俺のことをかっこいいと言ってくれる彼女。


誰にもとられへんし。

そういう意味を込めて、抱きしめる。







「誰よりも、Aの方可愛ええよ？」

『へっ、』






ずーっと夢に見てた、
この近い距離が、Aの存在全てが。

俺の中のちょっとした嫌なことや悲しみでも
全て甘く優しく溶かしてく。




もう十分、周りになんて勝ってる。




って、俺Aのこと好きすぎやん。

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